テニアン島の釣りはダメでした(08.06テニアン⑩）

下の写真の手前の入り江が、白爺たちの釣りホームグランドでした。
しかし、現在のテニアン島は、裏海岸以外は魚釣りを禁止されてしまい、近い釣り場には「魚釣り禁止」の看板が立てられてしまいました。

　　　　　　　　　　　　　　

リサマさんと、大きなカスミ鯵を釣ったタチョンガビーチは、「小鯵獲りの投網はＯＫ・大きな魚は釣ってはダメ」の矛盾した通達が出ているので、何のための規制なのかと白爺は首を傾げてしまいました。



仕方が無いので白爺は、ホテルのトラック（ピックアップ）を借用して、ロングビーチやチューロビーチでチャレンジしてきました。

　　　　　　　　　　　　　

ロングビーチも、最近は漂着物が多くなって、以前のように美しい浜ではなくなったようです。

夜は、浮遊物も見えないし、明かりが無いから星空がとても美しく眺められました。

夜釣りに行ったとき、ここからサイパン方面を眺めていた時のことです。
サイパン上空に、星のきらめきのような明かりが見えました。
最初人工衛星が飛んでいるのかと思ったのですが、灯りが前後に点滅するし点滅数も三回ずつに決まっていたので、ヘリコプターが編隊飛行をしているのだと分かりました。
テニアン島ノースフィールドのＢ２９滑走路も、米軍演習のため立入禁止になっていましたから、グアムから夜間演習に来ているのでは？と、白爺は思いました。

　　　　　　　　

フリーダムのセスナ機しか飛んでいないテニアン空港の滑走路に、写真のような大きな滑走路を増設しています。
現在でも、ジェット旅客機が離着陸出来るような大きな滑走路があるのに。　
いずれアメリカの空軍機が飛び立つのではないかと、白爺は要らない心配をしてきました。



チャーリーさんの運転で、奥さん同伴の夜釣りにも行きましたが、チャーリーさんが一匹釣っただけで、他の人は全部オデコ！。
魚が釣れないのは、海の潮が悪いことにしておくことにしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

夜釣りは潮が悪いなら、「朝釣りに変えよう」とEmiiは言うので、朝釣りにも行くことにしました。
しかし、これが大変。
朝４時にはドミンゴさんが迎えに来ます。
ドミンゴさんは、約束の１０分前には来るので、白爺たちは３時半に起きて、出発の準備を始めます。
日本時間午前２時３０分に毎日起床するのですから、皆さん考えてみてください。
「釣りの面白さを、Ｅｍｉｉに教えるのではなかった」と考える時もありますよ。



この方は、Michiiさんのお嬢さんです。
父の日に一緒に夜釣りに行きました。
「釣りはしたことがない」と言って、メダカでも釣るような細い糸の竿を持ってきたので、ハリスと針だけ白爺が使うものと取り替えて、餌を投げてあげました。
すると、白爺が竿を入れる前に、もう魚を釣り上げてしまいました。
この日は、白爺もＥmiiもオデコなのに、お嬢さんは３匹も釣り上げて「父の日のプレゼント」にしていました。（ヤレンナー）

　　　　　　　　　　　　　

１０年前ならこの磯でルアーを投げ、カスミ鯵を釣っただろうに、歳には勝てませんねー。



それでも、今日で納竿するという日の朝、４７センチのキツネフエフキ鯛（リリルー）を釣り上げました。
写真の両端が白爺の釣った魚、真ん中２匹がＥmiiが釣った２５センチのフエフキ鯛(マフティ）です。

　　　　　　　　　　　　　

ホテルに帰って記念写真を撮りました。
一応満足はしているのですが・・・。



本当の話、この魚は半分は白爺・半分はドミンゴさんが釣り上げたものなのです。
最初の当たりは白爺の竿にありました。
すかさず竿を合わせて肴を掛けたのですが大きいからリールの糸をどんどん引いていかれました。
魚は左横で釣っていたＥｍｉｉの竿先の沖を左にどんどん引いていきます。

暫らくやり取りしていたら、今度はドミンゴさんが大物を掛けました。
二人は暫らくやり取りしていましたが、途中で二人の釣り糸が絡まったような状態になりました。
それでも慎重に磯まで引き寄せると、魚は一匹しかいません。
誰の魚が逃げたのか気にしながら手元に上げて見ましたら、なんとこの魚は二人の餌を呑み込んでいて、二人で一匹の魚を釣り上げたことが分かりました。

二人とも、長い間釣りをしていますが、二人で一匹の大物をゲットしたことがないので、記念の写真は二人で大事に持つことを約束して、今回の釣り遊びは終わりにしました。



釣った魚は、ドミンゴさんが刺身にしてくれました。
どうです！この可愛らしい盛り付け。
食べるのが惜しくなりました。

「終わり良ければ全て良し」と言いますが、釣果の少ない釣りだったのに、悔しい思いは余り抱かないで帰国することが出来ました。

　　　　　　メデタシ！メデタシ！