勇二 「ふーむ。そうした世界っていうのは…そりゃ確かに「極楽」だろうね。ただ、ご飯を食べる楽しみがないっていうのが、僕にはちょっと物足りない気もしたんだけど」
正太 「いや、食べようと思えば食べれるんだよ。そういう人もいるしね。…えーと、こんなことを話しだすとまた脱線するな。そうしたことは…」
勇二 「いずれまた詳しく話すから(笑)」
正太 「そうそう。そして、天上界というのは、自分の念いによって自由自在に移動できるし、自分の念いによって、自由自在に物を出すことができたり、好きな人に会うことができたり、自分が素晴らしいと思う芸術の世界に生きたりすることができるんだ。非常に自由を保証された世界で、生活の苦労も何もないんだよ」
勇二 「いいなー。なんだか急にあの世が恋しくなってきちゃったなー」
正太 「ああ、早まって自殺なんかしないでね(笑)。自殺者は天国に行けませんから、念のため。ただ、そうした霊界にずーっといると、霊であることの素晴らしさや自由さが実感できなくなってきて、当たり前の怠惰な世界の中に流れていってしまうんだね。それを避けるために、肉体に宿ってあえて不自由さを体験してみる。苦労を経験してみる。それによって霊の素晴らしさを知る。こうした面があるんだね」
勇二 「それは、最初の頃聞いた「青虫の時期を経験することで、自由に大空を飛べる蝶の素晴らしさがわかる」というたとえ話のことだね」
正太 「そう。霊的でない生活をすることによって、初めて霊的生活とは何なのかということがわかるんだね。さっき君が言ったように、この世の人間というのは、深海の底で甲羅に何トンもの水圧を受けているカニみたいなもので、その水圧がなくなったときに、初めて自由とは何か、本来の自己とは何かということがわかるんだよ。肉体という不自由なものを脱ぎ捨てたときに、人間は本来の自分の素晴らしさを数倍も数十倍も感じていくんだね」
勇二 「なるほどね。だけど、霊としての素晴らしさを再確認するというためだけに、この世に生まれてくるわけでもないんでしょ?」
正太 「いや、食べようと思えば食べれるんだよ。そういう人もいるしね。…えーと、こんなことを話しだすとまた脱線するな。そうしたことは…」
勇二 「いずれまた詳しく話すから(笑)」
正太 「そうそう。そして、天上界というのは、自分の念いによって自由自在に移動できるし、自分の念いによって、自由自在に物を出すことができたり、好きな人に会うことができたり、自分が素晴らしいと思う芸術の世界に生きたりすることができるんだ。非常に自由を保証された世界で、生活の苦労も何もないんだよ」
勇二 「いいなー。なんだか急にあの世が恋しくなってきちゃったなー」
正太 「ああ、早まって自殺なんかしないでね(笑)。自殺者は天国に行けませんから、念のため。ただ、そうした霊界にずーっといると、霊であることの素晴らしさや自由さが実感できなくなってきて、当たり前の怠惰な世界の中に流れていってしまうんだね。それを避けるために、肉体に宿ってあえて不自由さを体験してみる。苦労を経験してみる。それによって霊の素晴らしさを知る。こうした面があるんだね」
勇二 「それは、最初の頃聞いた「青虫の時期を経験することで、自由に大空を飛べる蝶の素晴らしさがわかる」というたとえ話のことだね」
正太 「そう。霊的でない生活をすることによって、初めて霊的生活とは何なのかということがわかるんだね。さっき君が言ったように、この世の人間というのは、深海の底で甲羅に何トンもの水圧を受けているカニみたいなもので、その水圧がなくなったときに、初めて自由とは何か、本来の自己とは何かということがわかるんだよ。肉体という不自由なものを脱ぎ捨てたときに、人間は本来の自分の素晴らしさを数倍も数十倍も感じていくんだね」
勇二 「なるほどね。だけど、霊としての素晴らしさを再確認するというためだけに、この世に生まれてくるわけでもないんでしょ?」