正太 「これはいずれ詳しく話すけれど、動物の魂というのは、無色透明じゃなくて、一定の魂の傾向性というものが刻印されているんだね。だから、人間として生きていながら、ある特定の動物の傾向に強く似てきた人は、その動物たちの地獄に行くことがあるということなんだ。
たとえば、蛇だったら、猜疑心が非常に強く獰猛で攻撃的、といった傾向性が刻印されていて、魂の自由性を発揮した結果、そうした偏りを持ったものたちが、蛇という姿で地上に現れてきているんだね。狐だったら「人を騙す」「嘘をつく」という傾向性、それと狐には「おいしいものを食べたい」という食べ物系でなかなか満足しない貪欲さもあるんだよ」
勇二 「そういえば「狐が人を騙す」って話は、日本だけじゃなくて、西洋の寓話とかにもあるね」
正太 「うん。それと、強壮剤でよく蛇の粉末が使われているように、蛇や狐というのは性欲、情欲が非常に強いことも特徴なんだね。だから、この畜生道では、色情霊として狐や蛇の姿に変化している人間がかなりいて、水商売系では、そうした狐や蛇の霊がホステスに憑いていることも多いんだよ。それは、純粋な動物霊の場合もあるんだけど、今言ったように動物の姿に変化している人間霊の場合も多いんだ。狐が憑いた女性なんかだと、目がほんとに狐っぽかったり、霊感のある人が見たら、背中の後ろで尻尾がユサユサ揺れてる、のもわかるんだね」
勇二 「うーん、実感だね。といっても、僕はおつきあいで行ったことがあるぐらいだけど(笑)、でも人間が、動物霊になったり、憑かれているというのも、情けないというか怖いことだよね」
正太 「また、さっき言った稲荷信仰や水神信仰で、人間の欲念に感応して出てくる狐や蛇の場合も、実はそうした「元人間」がかなりいるんだね。純粋な動物霊というのは、話せても「はい」か「いいえ」ぐらい、返事をしても「マル」か「バツ」の二つくらいで、明確な言葉が話せないんだけど、「わしは稲荷大明神じゃ」なんて言って出てくる狐は、昔、人間をやっていた霊なんだね」
勇二 「ふーむ、言葉が話せる動物霊は元人間か」
正太 「それと、この畜生道の近所に色情地獄があるんだね。この地獄は生前「性的快楽こそが人生最高の喜びだ」といった価値観で生きた人がいく世界で、現実に乱れた男女関係にあった人や、行為はなくても心の中がいつもエッチな妄想で渦巻いていたような人がいく世界なんだ。
ただ、これも誤解がないように言っておくけど、「性的関係は、すべて色情霊を呼ぶもので、悪だ」というわけではないんだね。正常な夫婦間の性生活の場合、行為としては同じでも、色情霊は寄ってこないんだね。不思議だけど、心得ていてこないんだ。ただ、正当な夫婦関係があっても、少し異常性があったり、やや常軌を逸したような性生活をしていると、寄ってくることがたまにあるんだけどね。
だけど、商売がらみの場所で遊んでいると必ず来るし、邪で周りの人々の祝福を受けられないような性的関係も、色情霊を呼びやすいんだよ。
色情地獄の中には有名な「血の池地獄」なんていうのもあって、これなんかは、びっくりするかもしれないけど、心の中に色情地獄をつくっている女性や、歓楽街なんかで働いている女性の子宮の中にできているんだね。子宮のドボドボの血の池の中で、小人みたいにちっちゃくなった男女の色情霊たちがミミズみたいに絡み合っているわけなんだ。
こうした中で、自分たちが目指してきたものが、実はこのように苦しく醜いものだったということが、十分わかるまで経験させられるんだよ」
勇二 「ウェーっ、ホントかい。なんだか気持ち悪くなってきたな」
正太 「言っておかなくちゃいけないのは、「現代人の半分以上は地獄に堕ちている」という現実があるんだけど、中でもこの「畜生道」と「色情地獄」に墜ちる人間が非常に増えている、ということなんだ」
勇二 「うーん。まあ、聞いていると、わかる気もするな。とにかく欲望社会ということで、金だ、セックスだ、ギャンブルだ、食い物だーで、欲望や本能、快楽の方向にのめりこんでいる人は多いからね。ヘビみたいに執念深く恨んだり、妬んだりしてるのもけっこういるだろうしね」
正太 「だから、悪霊による憑依の中でも、そうした動物霊(といっても元人間が多いんだけど)の類に憑依されている場合も多いんだね。
たとえば、リューマチなんかで「足がいつも冷えて困る」という人の場合には、蛇の霊などが足にグルグル巻きついていることがよくあるんだね。
また、慢性的に頭痛がする人、いつも「頭が痛い、痛い」といっているような人の場合も、それこそ、頭に鉢巻きでも巻いているように、長い蛇の霊が頭に巻きついていたりするんだね。あるいは、狐などの霊が、前足でピッと頭を挟んでいたりするんだよ。それから「肩や首のところが、普通でない形でいつも痛んでいる」という人は、これは動物の霊に限らないけど地獄霊が乗っていたりするし、腰なんかの場合も同様だね」
たとえば、蛇だったら、猜疑心が非常に強く獰猛で攻撃的、といった傾向性が刻印されていて、魂の自由性を発揮した結果、そうした偏りを持ったものたちが、蛇という姿で地上に現れてきているんだね。狐だったら「人を騙す」「嘘をつく」という傾向性、それと狐には「おいしいものを食べたい」という食べ物系でなかなか満足しない貪欲さもあるんだよ」
勇二 「そういえば「狐が人を騙す」って話は、日本だけじゃなくて、西洋の寓話とかにもあるね」
正太 「うん。それと、強壮剤でよく蛇の粉末が使われているように、蛇や狐というのは性欲、情欲が非常に強いことも特徴なんだね。だから、この畜生道では、色情霊として狐や蛇の姿に変化している人間がかなりいて、水商売系では、そうした狐や蛇の霊がホステスに憑いていることも多いんだよ。それは、純粋な動物霊の場合もあるんだけど、今言ったように動物の姿に変化している人間霊の場合も多いんだ。狐が憑いた女性なんかだと、目がほんとに狐っぽかったり、霊感のある人が見たら、背中の後ろで尻尾がユサユサ揺れてる、のもわかるんだね」
勇二 「うーん、実感だね。といっても、僕はおつきあいで行ったことがあるぐらいだけど(笑)、でも人間が、動物霊になったり、憑かれているというのも、情けないというか怖いことだよね」
正太 「また、さっき言った稲荷信仰や水神信仰で、人間の欲念に感応して出てくる狐や蛇の場合も、実はそうした「元人間」がかなりいるんだね。純粋な動物霊というのは、話せても「はい」か「いいえ」ぐらい、返事をしても「マル」か「バツ」の二つくらいで、明確な言葉が話せないんだけど、「わしは稲荷大明神じゃ」なんて言って出てくる狐は、昔、人間をやっていた霊なんだね」
勇二 「ふーむ、言葉が話せる動物霊は元人間か」
正太 「それと、この畜生道の近所に色情地獄があるんだね。この地獄は生前「性的快楽こそが人生最高の喜びだ」といった価値観で生きた人がいく世界で、現実に乱れた男女関係にあった人や、行為はなくても心の中がいつもエッチな妄想で渦巻いていたような人がいく世界なんだ。
ただ、これも誤解がないように言っておくけど、「性的関係は、すべて色情霊を呼ぶもので、悪だ」というわけではないんだね。正常な夫婦間の性生活の場合、行為としては同じでも、色情霊は寄ってこないんだね。不思議だけど、心得ていてこないんだ。ただ、正当な夫婦関係があっても、少し異常性があったり、やや常軌を逸したような性生活をしていると、寄ってくることがたまにあるんだけどね。
だけど、商売がらみの場所で遊んでいると必ず来るし、邪で周りの人々の祝福を受けられないような性的関係も、色情霊を呼びやすいんだよ。
色情地獄の中には有名な「血の池地獄」なんていうのもあって、これなんかは、びっくりするかもしれないけど、心の中に色情地獄をつくっている女性や、歓楽街なんかで働いている女性の子宮の中にできているんだね。子宮のドボドボの血の池の中で、小人みたいにちっちゃくなった男女の色情霊たちがミミズみたいに絡み合っているわけなんだ。
こうした中で、自分たちが目指してきたものが、実はこのように苦しく醜いものだったということが、十分わかるまで経験させられるんだよ」
勇二 「ウェーっ、ホントかい。なんだか気持ち悪くなってきたな」
正太 「言っておかなくちゃいけないのは、「現代人の半分以上は地獄に堕ちている」という現実があるんだけど、中でもこの「畜生道」と「色情地獄」に墜ちる人間が非常に増えている、ということなんだ」
勇二 「うーん。まあ、聞いていると、わかる気もするな。とにかく欲望社会ということで、金だ、セックスだ、ギャンブルだ、食い物だーで、欲望や本能、快楽の方向にのめりこんでいる人は多いからね。ヘビみたいに執念深く恨んだり、妬んだりしてるのもけっこういるだろうしね」
正太 「だから、悪霊による憑依の中でも、そうした動物霊(といっても元人間が多いんだけど)の類に憑依されている場合も多いんだね。
たとえば、リューマチなんかで「足がいつも冷えて困る」という人の場合には、蛇の霊などが足にグルグル巻きついていることがよくあるんだね。
また、慢性的に頭痛がする人、いつも「頭が痛い、痛い」といっているような人の場合も、それこそ、頭に鉢巻きでも巻いているように、長い蛇の霊が頭に巻きついていたりするんだね。あるいは、狐などの霊が、前足でピッと頭を挟んでいたりするんだよ。それから「肩や首のところが、普通でない形でいつも痛んでいる」という人は、これは動物の霊に限らないけど地獄霊が乗っていたりするし、腰なんかの場合も同様だね」