死んだらどうなる?

誰もが一度は抱く関心「人間は死後どうなるか」を中心に、あの世、生まれ変わり、守護霊等について詳しく解説していきます。

あの世に視点を築いて、自分自身の霊格を最大限に引き上げていく「発展思考」 

2007-06-10 | この世とあの世を貫く成功理論とは?
勇二 「光明思想をベースにしつつ、常勝思考によって苦難・困難からも教訓を掴み取っていく、魂の糧に変えていく。いやあ、これだと人生からの収穫が多いっていうか、実にスキのない生き方ができるだろうね」

正太 「もう一つ、さらに発展的な考え方として「発展思考」というのがあるんだよ」

勇二 「発展思考?」

正太 「うん。光明思想と常勝思考は、どちらかというと、この世的な立場に視点をおいた考え方なんだね。それに対して「発展思考」は、この世を超えて、あの世の視点から自分を発展させていく考え方なんだ。
 たとえば、ある人が、あの世の5次元善人界から生まれ変わってきていたとするよね。その人が、この世でがんばって魂修行し、霊格を向上させて、あの世に還るときは6次元光明界に還っていこうと志したとする。その場合、6次元世界に入るための条件とは何なのか、6次元世界の住人となるための悟り、魂の器とはなんなのかを学んで、それにふさわしい自分づくり、生き方を、この世でしていく必要があるんだね。
 つまり、「発展思考」というのは、人間がいずれ還っていかなくてはならないあの世の視点に立って、残りの人生の組み立てを考えていく、必要な自分づくりをしていく。そうした考え方なんだよ」

勇二 「なるほどな。ほんとの発展というのは、やっぱり自分の魂が向上して、霊格が上がっていくことだろうしね。5次元善人界の人が、「生かす愛」を実践できる6次元世界、知性や理性にすぐれた指導者の世界にまで自分を高めていけたら、たいへんなことだよね」

正太 「前にも話したけど、この世の10年はあの世の100年、つまりこの世はあの世の10倍くらいの修行密度を持った世界だから、ここでみっちり修行をすれば、あの世でやるよりも10倍くらいに相当するような魂の進化が可能なんだね。
 この世というのは「失敗すれば地獄に堕ちる」というリスクも抱えているけど、本来は、そうした魂の進化・発展の場として設けられている世界なんだ。だから、「この世で魂修行をする」というこの機会を最大限に活用すべきなんだよ」

勇二 「そうだね。この世っていうのは、そんなにちょくちょく生まれ変わってこれる世界じゃないだろうしね」

正太 「この「発展思考」というのは、できれば、目標とする世界、還るべきあの世の世界を、7次元の菩薩界に設定するといいんだね。7次元の菩薩界に自分の視点を築いて、残りの人生でやるべきことはいったいなんであるのか、なすべき仕事は何なのか、理想的な社会は何であるのかを考えていくんだよ。そこに魂の最大の進歩が見出されるはずなんだ」

勇二 「菩薩界っていうのは天使の世界だよね。天使の仲間入りするのを、今世の目標にするっていうのはすごいことだよね」

正太 「そうなんだね。じゃあ、7次元の菩薩の悟りとはいったい何なのか、どういう心境に達すると入れるのか。あるいは6次元光明界の悟りとは何なのか、5次元善人界の悟りとは何なのか。そうしたことは、これから先、あの世の世界の紹介をするときに、詳しく説明していくので是非参考にしてほしいんだよ」



物事の明るい面、積極的な面を強調して見ていく「光明思想」を人生の基本姿勢に据えるべき 

2007-06-09 | この世とあの世を貫く成功理論とは?
勇二 「雪ダルマ型人生観かあ。いい言葉だね。焼け太り型人生なんていうと、品が落ちるしね(笑)」

正太 「この常勝思考よりも、もっと基本的な考え方として「光明思想」というのがあるんだよ」

勇二 「へーえ。光明思想ねえ」

正太 「これは、人生の明るい面、積極的な面を強調して見ていこう、という考え方なんだね。物事や他の人たち、あるいは自分に対しても、良い面や明るい面、長所を見ていこうという考え方なんだ」

勇二 「良い面や明るい面のほうを考えていけば、心も明るくなるし積極的になれるよね」

正太 「うん。物事にはなんでも光っている部分と、陰の部分があるし、どんな立派な人にも欠点があるんだね。こうした面ばかり見ていると、世の中がいやになってくるし、他人も自分のことも嫌いになって、心が暗くなってくるんだ。
「人の長所とつきあえば悪人はいない」という言葉があるけど、長所とつきあえば、どんな人とも友達になれるし、世の中のよい面を大きく見ていけば、ビジョンも明るくなってくるんだよ」

勇二 「やっぱり、「物事を明るく考えていく」っていうのはいいよね」

正太 「学校の勉強にたとえると、「反省」というのは、どちらかというと不得意科目を克服していく方法なんだね。いっぽう、光明思想というのは得意科目をさらに伸ばしていくような考え方なんだ。学校の勉強を成功させるにも両方が必要なように、人生でも、良い面を見てそれを伸ばしていくという考えが必要なんだね」

勇二 「マイナスを修正しつつ、いい面を伸ばす。そうだね、バランスが大切だね」

正太 「「反省」の意義っていうのは、特に現代人の場合、いくら強調しても足りないくらいで、どういう思いや生き方が地獄に通じる生き方かを知らない人が多いし、またそれを反省することをこの世で生きていたときやらなかったために、あの世に還ってから大変なことになっている人が非常に多いんだね。この世でやらず、あの世に反省を持ち越しちゃったために、大変なことになっている人が半分以上いるんだよ」

勇二 「地獄に堕ちる原因になる悪い思いっていうのは、えーっと

ねたみ、そねみ、感情や本能にもとづく怒り、愚痴、足ることを知らない心、不平不満、悲観的な心、消極的な心、優柔不断、臆病、怠惰な心、自己嫌悪、うらみ、憎しみ、のろい、情欲、自己顕示欲、利己主義、毒舌、二枚舌、躁鬱、酒乱、暴力、排他主義、うそ、いつわり、唯物主義、無神論、孤独、独裁主義、金銭欲、地位欲、名誉欲、不調和  

といったことだね」

正太 「そう。だから反省というのは、きわめて大切なことなんだけど、ただ反省主義にも一つの落とし穴があるんだね。
 それは、性格のタイプにもよるんだけど、積極型、行動型の人は、この反省が特に必要だし、よくマッチするんだけど、逆に、ひよわなタイプの人、暗い面ばかり見て悲観的な人、身体が弱かったり病気がちだったりとかで、消極的なタイプの人は、「反省、反省」というと、人生観が暗くなって、罪人意識が強くなっていくことがあるんだ。
「弱々しき善人」、つまり「積極的に善をなそう」というよりも、「何かしたら罪を犯すんじゃないか」といつも冷や冷や、オドオドしているような人間になっていくことがあるんだよ」

勇二 「ああ、前にも聞いたね。えーっと、反省といいつつおかしな方向に曲がりこんでいかないためには、そういう消極的で気の弱いタイプの人は、まず自己確立をして、ある程度、自分に自信をつける必要がある。反省が「自己処罰」にならないようにするには、「自己信頼」の部分を伸ばした上で反省したほうがいい、ということだったね」

正太 「そうなんだ。そうした自己確立、自己信頼を取り戻すためにも、自分のよい面を見ていく光明思想は大切なんだね。
 また、マイナスを消すというだけじゃなく、プラスを生んでいくためにも、つまり、自分の小さな殻、人から「可もなく不可もなし」と思われたがるような小さな心の殻を打ち破って、積極的に愛を与えていくためにも、光明思想は重要なんだよ」

勇二 「人に愛を与えていくには、心に「積極性」がないとできないよね」

正太 「それと、昔から「神は愛である」とか「神は光である」といわれるけど、言い換えれば、「神は明るい」ということなんだね。人間の魂修行というのは、神様が持っておられる属性を身につけて、神に近づいていくことなんだけど、そうである以上、この「明るい心を持つ」ということは、人間にとってとても基本的なことなんだ。
 地獄に堕ちる原因になる「悪い思い」というのは、「怒り」とか「愚痴」とか「不平不満」とか「妬み」とか「怨み」とか「悲観的な思い」とかいったように、「暗い思い」が多いんだね。なかには快楽享楽や自己顕示欲とかで、表面的な快感やよろこびを感じている場合もあるんだけど、暗い思いが多いんだ。
 だから猜疑心だとか、深い劣等感や感傷的な気持ちのなかに生きるんじゃなく、いつも明るく透明な心に立ち返ることがとても大切なんだよ」

勇二 「そうか。「明るい心」が、なぜいいかっていうと「神様の心」につながるからなんだね」

正太 「それと、この光明思想というのは、悪霊対策にも有効なんだね。「明るい心を保てば天使が微笑み、暗い心を引きずれば悪魔がやってくる」という言葉があるけど、心を明るくして、内なる光を強くすることで悪霊(地獄霊)を吹き飛ばすという方法もあるんだね。憑依霊を取るための代表的な方法として、前に「反省」「感謝」「与える愛」といったことを上げたけど、光を強くしていくことで悪霊をはね飛ばすという方法もあるんだよ。
 結局、自分の心の中の暗い部分が「己心の魔」となって、地獄霊を呼び込んでいるんだね。「波長同通」「類は友を呼ぶ」で引き込んでいるわけなんだ。その暗い部分は何かというと、たいてい「不安」や「不満」の感情、「未来への不安」や「過去への不満」が、悪霊を呼び寄せる大きな原因になっているんだよ」

勇二 「「未来への不安」と「過去への不満」かあ。確かに、ぐーっと暗くなるよね」

正太 「過去に失敗があったとしても「こういうことを避ければ自分は幸福になれる」という知識の集大成だと思えばいいんだね。また、未来についても「なにがあっても、自分は乗り越えていける」という自信が大事なんだ。
 というのも、人間の思いは現実化していくからなんだね。暗い思い、悲観的な思いを持っていると、人間だけじゃなくて、暗い事象や物事も身の回りに引き寄せてしまうんだ。人間の心というのは磁石と同じで、人であれ、物事であれ、同質のものを引き付けてしまうんだよ。
 「笑う門には福きたる」とか「泣き面に蜂」とか「苦労性、心配性の人には苦労が絶えない」ということわざがあるけれど、こうしたことは心の法則によって起きてくるんだね。心というのは、同じものを引っぱってきちゃうわけなんだ。だから、必要もない暗いことを引き込まないためにも、心というのはいつも、「明るく」「積極的」で「建設的」な方向に向けておく必要があるんだよ」

勇二 「なるほどねえ。この世やあの世の人間だけじゃなく、現象も引き寄せちゃうわけだ」

正太 「ただし、この光明思想というのは「影の面を見ない」「光のみを見る」「建設的な面を見る」ということで、偉大な力があるし、人生に対する基本的な姿勢として持っておかなくちゃいけないんだけど、そうした明るさだけでいっても、人生には失敗やつまずきというものはどうしても出てくるんだね。
 そうしたときに「そんなものは気にしない、気にしない。とにかく前向きでいけばいいんだ」という考えだけでは、片手落ちだし欠陥があるといわざるをえないんだね。というのも、そうした失敗や挫折のなかにこそ、その人にとっての大きな学びがあるからなんだ。本人が改善しなきゃいけない大きな課題が示されているからなんだよ。
 ここでさっき話した「常勝思考」、挫折から教訓を引き出して魂の糧に変える、という常勝思考が、生きてくるんだね。
 つまり、人生修行の基本的なスタンスとしては、明るく積極的に生きるという「光明思想」をベースにしつつ、失敗や挫折、苦難や逆境という形で出てくる魂修行の課題に対しては「常勝思考」でもって打ち抜いていく。そこから最大の教訓を引き出し、自己改善と発展につなげていく。ブレイクスルーしていく。こうした考え方がとても大切なんだ」




何が起きてもそこから教訓を学び、魂の糧にしていく「常勝思考」の大切さ 

2007-06-08 | この世とあの世を貫く成功理論とは?
正太 「たとえて言えば、人生における逆境期というのは、竹の木の「節」の部分にあたるものなんだね」

勇二 「ほーう、竹の節ね。人生全体が一本の竹で、節の部分が逆境期なわけね」

正太 「そう。スーッと20センチ、30センチ伸びている部分が順境期で、その後に竹と同じように、人間も節をつくらなくちゃいけない時期が来るんだね。そのときは苦しいんだけど、この節の部分があるからこそ、無限に伸びていくための土台ができるんだよ」

勇二 「なるほどね。スーッと伸びた部分だけじゃ、もろいわけだね」

正太 「竹の木が、柿の木なんかと違って、細くてもなかなか折れないのは、そうした構造になっているからなんだね。スーッと伸びている部分だけじゃだめなんだ。節があるから、柔軟、且つ、したたかなんだよ。
 節をつくるときはつらいけど、そうした経験をするから簡単にはへこたれない力、強靭な精神力を身につけることができるし、人生でいちばん多くの学びや教訓を得ることができるんだ」

勇二 「逆境になっても、強くなるための節づくりの時期がきたと思えばいいんだな」

正太 「それと、この逆境や挫折への対し方によって、その人がそれまで築いてきた心の程度というものがわかるんだね」

勇二 「ほーお、逆境への対し方でね」

正太 「まず、いちばん多いのが、逆境のときに「不遇をかこつ」ということなんだけど、これはごく普通の人なんだね。たいていの人は失敗すると「運が悪い」「環境が悪かった」とか、人のせいや、いろいろなことのせいにしたりするんだけど、こんなふうに逆境や挫折のときに、その重圧に耐えかねている人が大部分なんだね。
 これより少し高い人になると、単に逆境に打ちひしがれるんじゃなくて、何とかそれを受け入れて耐えていこうとするんだ。その上になると、逆境にあっても、楽天的に朗らかに生きていこうと努力する人なんだね。こうした人になると、上の下ぐらいまではきているんだよ。
 ところが、逆境に際して、ほんとうに一番偉い人というのは「この逆境、この挫折が、自分に何を教えようとしているのか」という大きな天の意志を読み取る人なんだね。挫折や失敗の中でこそ、自分の至らないところ、性格のまちがったところ、魂の中の悪い傾向性、カルマというものをはっきり見せつけられるから、こうした部分を読み取って、その後の人格形成、行動の成功原理に持っていける人。これがもっとも非凡な人なんだよ。
 苦難、失意のときに耐える、っていうだけでも非凡だけれど、ほんとうに非凡な人は、苦難のなかに天意を読み取って、自分をさらに生かしていく積極的な種を見出し、その種を育てていく人なんだ」

勇二 「ふーむ。単に受身で耐えてるだけじゃなくて、そこから今後のためのプラスを引き出して、さらなる発展に変えていけるような人だね」

正太 「そうそう。こういうふうに、人生のどんな局面、環境からも教訓を学び取って、魂の糧としていく考え方を「常勝思考」というんだ。常勝思考というのは、人生で全戦全勝することをいうんじゃなくて(そうしたことはありえないんだね)、失敗しても、そこから教訓を掴み取って、同じ失敗を繰り返さず、その後の成功や発展につなげていく考え方をいうんだよ」

勇二 「そうか。失敗しても、それが生かされてその後の成功に結びついていけば、失敗の経験も失敗とはいえなくなるよね。これがほんとの常勝だな」

正太 「うん。この常勝思考は、逆境期だけじゃなく順境のときにも大事なんだね。成功時というのは、かえって難しい面があって、人間はどうしても安易にできあがっちゃって、驕り高ぶっていきがちなんだ。だから、昔から「得意淡然、失意冷然」というけど、こうしたときこそ、増上慢にならず謙虚になって、愛の種まきをしていかなきゃいけないんだよ。
 さっき、逆境期に愛を与えていくことの尊さ、価値の大きさを話したけど、順境のときこそ当然のごとく「与える愛の実践」をしていかなくてはいけないんだ。順境期に、どれだけ愛の種を蒔けるかで、人生の成功、発展は大きく違って来るんだよ。
 反対に、逆境期は、自分を深く見つめるきっかけが与えられるので、人間は内省的になるんだね。だからウェイトづけとしては、「自己鍛錬」の時期であることは事実なんだ」

勇二 「逆境期は、「与える側の人生」を選ぶと同時に、自分を見つめ、教訓をつかみ、自己鍛錬に取り組んでいく。順境時にはフルスロットルで与える愛に取り組んでいく、っていうことだね」

正太 「この常勝思考からは「雪ダルマ型人生観」というのが現れてくるんだね。プラスの結果が出てくれば、それを力としていく。マイナスの結果が出てくれば、それを反省材料として身につけ、さらに大きな発展の種を播いていく。
 何が起きても、まるで転がるたびに大きくなっていく雪ダルマのように成長していく。こうした考え方が、この世の人生を勝利していくためにはとても大切なんだよ」



苦難や逆境の中で愛を与えていくことの意味 

2007-06-07 | この世とあの世を貫く成功理論とは?
正太 「それと、前に、苦しみ、悲しみというのは、そこで「与える側の人生」を選べるかどうかが試される時なんだ、という話をしたよね。
 順境にある人、この世的に恵まれた人が、愛の具体化に取り組むということは、それほど難しいことではないんだ。だけど、逆の立場にある人、逆境の中にあり、恵まれていない状況にある人が、そのほとんど空に近い袋の中から、何とかして他の人たちに愛を与えようとしている姿は、極めて尊いことなんだね。その尊い志を仏は喜ぶんだよ」

勇二 「そうだろうね。言うは易く、行うは難し、でなかなかできないよね。でも行うのが困難な愛ほど値打ちが高いんだろうね」

正太 「仏教には「貧者の一灯」という話があるんだね。富んだ人が一万本のロウソクを寄付しても、それは確かに尊い行為ではあるんだけど、仏はほほえんで見られるにすぎないんだ。だけど、貧しい人がなけなしの一本を、最後の一本を、自分自身のためでなく、世のため人のために、仏のために灯したとすると、仏は涙を流して喜ばれるという話なんだ。
 ほんとうに豊かななかから与えることはたやすいんだけれど、貧しい中で、貧しいというのは物質的、金銭的に貧しいというだけではなくて、精神的に貧しい中から与えようとすることこそ、真に仏を喜ばせることであり、真に自分自身の使命に気づいたと言えるんだよ」

勇二 「ふーむ」

正太 「このことは次のことをも意味しているんだ。前に「与えた愛は与えた人のものになる」「愛を与えた人には、神様の愛が光として与えられる」という話をしたよね。
 この「与えたぶんだけ、仏から与えられる」という法則から説明すると、「すでに多くのものを与えられている人が、他の人に愛を与えようとするときに仏から与えられる光よりも、この世で恵まれた環境にない人が、他の人に愛の思いを抱いたときに仏から与えられる光のほうが多い」ということなんだ。この世的に恵まれていない人、逆境のなかにある人、試練にさらされている人ほど、その人が清く聖なる思いを抱いたときに流れ入ってくる仏の愛の量は、はるかに大きくなる、ということなんだよ」

勇二 「そうか。逆境のなかで「与える愛」を実践したほうが、与えられる光はずっと大きい、ということなんだね」

正太 「そう。だから、逆境の中、試練の中、苦難の中にある人こそ、まさに「与える愛」を実践すべきなんだね。よくあるように、自暴自棄になったり、自殺という最悪の不幸の道を選択するんじゃなく、そのときこそ、魂の最大の飛躍のチャンスにすべきなんだ。魂を最大に輝かせていくチャンスとすべきなんだよ」

勇二 「なるほどな。そうなると逆境も宝の山の中にいるようなものだね」

正太 「いかなる条件、いかなる資質、いかなる人生の達人であっても、法則は曲げられないんだ。その法則というのは「愛を生み出す人間こそが幸福になる」という法則なんだね。「より多くの人々を幸福にしていく人ほど、より大きな幸福を享受できる」という法則なんだ。苦難や逆境のなかにある人は、自分自身が、今、仏の愛を受ける大きな機会におかれていることを知ってほしいんだよ」