正太 「地獄直行になる「悪い種」として「他人を害する思い」というのをあげてみたんだけど、地獄行きの原因になる「悪い種」というのは、俗に「百八煩悩」と言われるぐらい多岐にわたっているんだね」
勇二 「ねたみ、そねみ、愚痴、不平不満、…に始まってズラーッと続くよね。さっきは、メモをとったのを読み上げるだけで、2分くらいかかっちゃったよ」
正太 「ただし、わかりやすくまとめると、こういうことになるんだ。
悪い種を心にまいて地獄に堕ちる場合、その原因の七割以上は「心の三毒」というものに集約されるんだよ」
勇二 「ほーお、七割以上っていうと、かなりの部分をカバーするよね。じゃあ、そこから重点的にチェックしていけば、反省もずいぶんやりやすくなるよね」
正太 「そう。「心の三毒」というのは「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)」の三つのことをいうんだよ」
勇二 「とん・じん・ち? 語呂はなんとなく覚えやすいね。で、それは、どういう意味なの?」
正太 「「貪」というのは「貪欲」、つまり「足ることを知らない欲望」のことなんだ。まったく分不相応に、あるいは、それだけの努力もしていないのに、欲しがること。欲しくて欲しくてしかたがない。欲しい、という思いが止まらないことなんだね。
「瞋」というのは「怒り」のこと。カーッとこみ上げてくる怒り、自分で統制できない怒りのことなんだね。何か自分に都合が悪かったり、不利なことがあると、すぐにカッとなって怒ることをいうんだ。
「癡」というのは「愚か」ということ。「愚痴」という言葉は、今では不平不満のようなことを口にするという意味にとられているんだけど、もともとの意味は、愚かであることそれ自体なんだ。愚かだから、愚痴が言葉として出るわけで、愚かであること自体がこの「癡」なんだよ」
勇二 「へーえ。「足ることを知らない欲望」と「カーッとくる怒り」と「愚かさ」ねえ。この三つで地獄に堕ちる原因の七割以上を占めているわけか」
勇二 「ねたみ、そねみ、愚痴、不平不満、…に始まってズラーッと続くよね。さっきは、メモをとったのを読み上げるだけで、2分くらいかかっちゃったよ」
正太 「ただし、わかりやすくまとめると、こういうことになるんだ。
悪い種を心にまいて地獄に堕ちる場合、その原因の七割以上は「心の三毒」というものに集約されるんだよ」
勇二 「ほーお、七割以上っていうと、かなりの部分をカバーするよね。じゃあ、そこから重点的にチェックしていけば、反省もずいぶんやりやすくなるよね」
正太 「そう。「心の三毒」というのは「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)」の三つのことをいうんだよ」
勇二 「とん・じん・ち? 語呂はなんとなく覚えやすいね。で、それは、どういう意味なの?」
正太 「「貪」というのは「貪欲」、つまり「足ることを知らない欲望」のことなんだ。まったく分不相応に、あるいは、それだけの努力もしていないのに、欲しがること。欲しくて欲しくてしかたがない。欲しい、という思いが止まらないことなんだね。
「瞋」というのは「怒り」のこと。カーッとこみ上げてくる怒り、自分で統制できない怒りのことなんだね。何か自分に都合が悪かったり、不利なことがあると、すぐにカッとなって怒ることをいうんだ。
「癡」というのは「愚か」ということ。「愚痴」という言葉は、今では不平不満のようなことを口にするという意味にとられているんだけど、もともとの意味は、愚かであることそれ自体なんだ。愚かだから、愚痴が言葉として出るわけで、愚かであること自体がこの「癡」なんだよ」
勇二 「へーえ。「足ることを知らない欲望」と「カーッとくる怒り」と「愚かさ」ねえ。この三つで地獄に堕ちる原因の七割以上を占めているわけか」