正太 「そうそう、そこなんだね。そこが今回大きなテーマの一つにしたいところなんだよ。これからじっくーり、あの世のこと、たとえば地獄でも実に様々な地獄があって、昔、仏教で説かれていたような地獄が、実際にそのまま全部あるんだね。もちろん地獄もずいぶん近代化したところもあるんだけど、そうした地獄界から始まって天上界の上のほうの世界まで詳しーく紹介することによって、そのへんを、心行くまで説明していこうと思っているんだよ…」
勇二 「君の熱意には頭が下がるし、おっしゃりたいことが山ほどあるのはわかるんだけど、とりあえず、そこのところだけ、ざっくりしたことでいいから予習しておきたいんだなー」
正太 「おっと、これは失礼。少し興奮しちゃったね。えーと、天国と地獄のどちらに行くかの基準。これは実に単純なことなんだ。
「その人が、生きていたあいだに、思ったこと、行ったことを、一つひとつ上げてみて、善いことが多かった場合には天国に還ることができ、悪いことが多かった場合には地獄に堕ちる」こういうことなんだ」
勇二 「へーえ、要するに「思いと行い」の両方を見て、善のほうが悪よりも多ければ、天国に還れるわけだね」
正太 「そうです」
勇二 「何だか、昔聞いた「死んであの世にいくと、エンマ様の前で善悪がハカリにかけられる」って話を思いだすな。…いやあ、これが条件なら僕でも何とかなりそうだなー」
正太 「…あのー、せっかくの自信に、水を差すつもりでは決してないんだけど…」
勇二 「はあ?」
正太 「現代人の場合、じゃあ蓋を開けたらどうなっているかというと、半分以上が地獄に堕ちているという現実があるんだよ」
勇二 「えーっ! …半分以上が…、地獄に…」
正太 「そうなんだ」
勇二 「そりゃまたどうして!?」
勇二 「君の熱意には頭が下がるし、おっしゃりたいことが山ほどあるのはわかるんだけど、とりあえず、そこのところだけ、ざっくりしたことでいいから予習しておきたいんだなー」
正太 「おっと、これは失礼。少し興奮しちゃったね。えーと、天国と地獄のどちらに行くかの基準。これは実に単純なことなんだ。
「その人が、生きていたあいだに、思ったこと、行ったことを、一つひとつ上げてみて、善いことが多かった場合には天国に還ることができ、悪いことが多かった場合には地獄に堕ちる」こういうことなんだ」
勇二 「へーえ、要するに「思いと行い」の両方を見て、善のほうが悪よりも多ければ、天国に還れるわけだね」
正太 「そうです」
勇二 「何だか、昔聞いた「死んであの世にいくと、エンマ様の前で善悪がハカリにかけられる」って話を思いだすな。…いやあ、これが条件なら僕でも何とかなりそうだなー」
正太 「…あのー、せっかくの自信に、水を差すつもりでは決してないんだけど…」
勇二 「はあ?」
正太 「現代人の場合、じゃあ蓋を開けたらどうなっているかというと、半分以上が地獄に堕ちているという現実があるんだよ」
勇二 「えーっ! …半分以上が…、地獄に…」
正太 「そうなんだ」
勇二 「そりゃまたどうして!?」