学生時代よく聞いた曲に
風の「あいつ」という唄があります。
♪ 雪の中一人の男が 山に帰っていった ♪
♪ ただ それだけの 話じゃないか ♪
http://www.youtube.com/watch?v=HpUjsqOv0U8
友人が死んだという重い情況を、悲しさや寂しさに耐えながら
軽やかに唄っています。
そして、いずれ自分も遅かれはやかれ…という心もちも伝わります。
けれど、自分が死ぬことに対する恐怖はなかなか無くなりません。
自分という意識が無くなる、自分という存在が無くなる。
その状態はどんな状態なのか、あの世はあるのか?などなど
でも、ひとつ言えることがあります。
「自分が生まれた前の状態に戻るということ」です。
これが、「帰る」という表現となり、皆が共感するのでしょう。
父母の細胞の一部から、命が生まれ
命は一生懸命、様々な物質を吸収し、体を作り上げてゆく。
健康な体に意識が芽生え、自我を持つようになる。
死というのは、この逆の過程なのですね。
ボケて自我を失う、病気で意識を失う、
体を支えた物質は、壊れて拡散してゆく。
そして、命は消えてゆく。
「自然に帰る」ということであれば、穏やかな気持ちになれますね。
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