志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

住宅の断熱について その2 Sハウス

2011-11-14 20:13:29 | 住宅の断熱の話

具体的に ハウスメーカーの断熱仕様をみてみましょう。

Sハウスはもともと鉄骨系のハウスメーカーです。

鉄は熱伝導率が高く、冬の外気の冷たさを内部まで伝えてしまい結露の原因になります。

寒冷地住宅にはむきません。

ここでは、Sハウスの木造住宅の○○○ウッドを見てみましょう。

標準仕様は、次世代省エネ基準だそうですが、

予算の応じて、アップグレード仕様、ハイグレード仕様とあるそうです。

ここでは、最高級のハイグレード仕様をみてみましょう。

037_2 Sハウスホームページより

天井断熱    繊維系断熱材200ミリ (志村建設 屋根335ミリ)

外壁充填断熱 繊維系断熱材100ミリ (志村建設 壁220ミリ)

床暖熱     ポリスチレンフォーム137ミリ (志村建設 基礎100+50ミリ、土間50ミリ)

かっこ内は志村建設のQ1住宅の仕様ですが、

ハウスメーカーの断熱に対する考え方が遅れているかわかります。

イメージ優先の広告であっても、具体的な断熱性能のめやすQ値ぐらいは表示するべきです。


京都にて その25 桂離宮 笑意軒 2

2011-11-14 08:32:40 | 桂離宮

笑意軒の遊び心は随所にあります。

池に面した景観は 自然に見せていても、実はつくり込んだ遠州流の庭園ですが、

笑意軒の窓から見える立ち木のむこうの景色は なんと田園です。

しかも当時から、桂離宮の苑地として耕作されていたそうです。 

 Dscn2245  Dscn2248
  露地入口の三角燈籠               次の間から見た景色

四季折々の農作業、そして実りまで美の世界に取り込もうとしていたのですね。

「落穂拾い」で有名なジャン=フランソワ・ミレーは19世紀の人

桂離宮は17世紀の建築ですので、ミレーと同様な審美眼を当時の日本人はもっていたのです。

Dscn2254 つくばいの浮月手水鉢

もうひとつ建物の東側にある「つくばい」に注目 手を清める為のものですが

この手水鉢に月が映り込むような配置になっているそうです。

水面に光る月、それを柄杓ですくい取るように水を汲む。風流ですね。