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CLTを使った新小学校の建設について

2019年09月10日 04時59分10秒 | 近況報告

皆さんおはようございます。

三徳山は、曇っています。

気をつけておいで下さい。

 

さて、昨日から、三朝町議会9月定例会が開会しました。

本日は、一般質問です。

7名の議員が一般質問をいたします。

 

私は5番目です。

一般質問の内容を書いておきます。

 

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CLTを使った新小学校の建設について

 質問の要旨

 今年度の予算において、新小学校校舎の基本設計費が上程され、3月定例議会において、議会も承認したところです。

 今後は、その基本設計を踏まえて、いよいよ実施設計に入るわけでありますが、この度の基本設計に、是非とも加えていただきたい事があります。

 平成30年1月に、県内外の林業や建築、設計関係者など約1,000名が参加して、とりぎん文化会館梨花ホールにおいて「先駆的木造建築シンポジウム」が開催されました。

 このシンポジウムのなかで、県産材製品プレゼンテーションの部では、協同組合レングスの中西理事長による県産材を使用したCLTのPRと、株式会社ルリエの松本代表取締役による智頭スギを活用して新たに開発したオフィス家具のPRが行われました。

 また、続いて、隈研吾氏が「木造建築の新たな可能性」と題して講演し、その中でこれまでに国内外で取り組まれた設計・建築事例を紹介しながら、『木材をはじめ地域の素材を活用し、地域の風土に合った設計を行うことで、多くの人々が集う建築物になる』、『鳥取の文化を踏まえれば、鳥取の良さを、木材を中心にして世界に発信していくことは夢ではない』とメッセージを発信されました。
続いて、石破 茂衆議院議員が「地方創生と林業・木材産業」と題して講演し、『日本は国土の7割が森林。林業の再生なくして地方創生はない』、『山が金を産むようになることが必要であり、そのためにはCLT、木造建築の普及が大きな要素となる』と述べました。 

 平井鳥取県知事においては、『CLTやLVLをはじめ、身近な材をどんどん使っていきたい。県産材を使った戸建て住宅への支援により、県産材の利用促進に取り組んでいる』との発言に対し、隈氏からは『小さいころから県産材の家に住むことができる環境は素晴らしい。鳥取県の威力は山の豊かさにより育まれた木材の良さであり、建築に生かしてほしい』と意見がありました。

 そこで提案ですが、この度の新小学校は、是非とも「木造建築」にしたらどうかと思うのです。

 耐久性なども、非常にアップしていると聞いています。是非とも基本計画の中に「木造建築」、あるいは、「鳥取県産」、「三朝町産の木材」を使って多くの方が集まる温かみのある校舎を建てていただきたいと思いますが、町長の考えを伺います。

 

 

参考

石破茂衆議院議員  「CLTで地方創生を実現する議員連盟会長」

隈 研吾氏  建築家・東京大学教授

 

CLTとは

Cross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。
CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展し、現在では、イギリスやスイス、イタリアなどヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されています。また、カナダやアメリカ、オーストラリアでもCLTを使った高層建築が建てられるなど、CLTの利用は近年になり各国で急速な伸びを見せています。特に、木材特有の断熱性と壁式構造の特性をいかして戸建て住宅の他、中層建築物の共同住宅、高齢者福祉施設の居住部分、ホテルの客室などに用いられています。
日本では2013年12月に製造規格となるJAS(日本農林規格)が制定され、2016年4月にCLT関連の建築基準法告示が公布・施行されました。これらにより、CLTの一般利用がスタートしています。

CLTは構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性などの複合的な効果も期待できます。木の表面をそのまま見せて用いると、木目や木の肌触りを感じる心地のいい空間ができます。また、木材は持続可能な循環型資源であり、森林資源を有効活用した省CO2型の建物を建てられます。

その他にも、工場内で一部の材料を組み立ててから現場に搬入するプレファブ化による施工工期短縮が期待でき、接合具がシンプルなので熟練工でなくとも施工が可能です。災害時の仮設用住宅にパーツとして保管し、必要な時に組み立てて利用することも考えられます。RC造などと比べた場合の軽量性も大きな魅力です。

 

 

LVLとは、

ロータリーレースやスライサーなどの切削機械で切削された単板(Veneer)の繊維方向(木理)を、すべて平行にして積層・接着して造られる木材加工製品です。日本で製造し始めた頃には、合板の製造工程と類似していたことから「平行合板」とも呼ばれていましたが、現在では『単板積層材』またはその英語名(Laminated Veneer Lumber)を略して『LVL』と呼ばれています。使用される樹種としては、メランティ、セラヤ、アピトン、カポールなどの熱帯産広葉樹、シナ、ブナ、ガバなどの国産広葉樹のほか、針葉樹としてはベイマツ、ベイツが、ホワイトファーなどの北米材、ニュージーランド、チリに多いラジアータパイン人工林材、エゾマツ、カラマツなどのロシア産北洋材、スギ、カラマツなどの国産造林材があります。

LVL には2mm ~ 4mm 程度の厚さの単板が使用され、積層数は数層から数十層に及ぶものがあります。幅方向の反りを防止するために、直交層(クロスバンド)を数層挿入する場合があります。合板とLVL の区別については明確な定義はありませんが、直交層が一層おきに仕組まれ積層・接着されたものが『合板』です。合板はこの直交する単板がバランス良く構成され、強度や寸法安定性が確保されるため面材として用いられます。一方LVL は繊維方向の平行層の割合が圧倒的に大きく、一般的には製品の厚さも厚いため、面材としてよりも軸材・骨組材として用いられます。

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 10:00〜、三朝町議会議場で始まります。

皆さん是非傍聴においで下さい。

 

では、明日も、あなたにとって良い日でありますように。

ツイテル。ツイテル。

ありがとう。感謝。感謝。

喜べば、喜び事が、喜んで、喜び連れて、喜びに来る。