じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

恐ろしい地震津波

2011-03-15 01:15:24 | 日記



東北関東大震災の被害は甚大です。宮城沖を震源とする津波は
千年に一度の被害を東北の海岸線一帯にもたらしました。
明治初めの有名な三陸沖地震と津波とをはるかに凌ぐ規模です。

震源地海底で二つのプレートがぶつかり、三陸沖に近い陸地側プレートが
太平洋プレート上にはねあがり、太平洋側にずれ込んだらしいです。
陸上部も海側に引っ張られ、ちょうど餅を引っ張ったときのように
地面が数十センチ沈下しているそうです。津波の海水が引かないので
これからは、沼のようなところができそうです。

そういえば、今度浸水を受けたところに、「沼」の地名がつくところが
多いのですが、地理学的に意味があったのですね。

動いた海底の面積が、東西200キロメートル、南北500キロメートルと
三陸沖地震のときよりも数倍広いという説明でした。
面積が広い分だけ、地震エネルギーが大きいのだそうです。
今回の津波の高さと範囲が広いのがそれで判りました。

今恐ろしいことに、福島第一原子力発電所の3つの原子炉が炉心融解を
ひきおこしています。恐ろしい事態です。
これも想定を上回った激震の被害です。

炉外に漏れだした高熱の水蒸気が水素ガスを発生させて、爆発がおこり
炉の覆いの役目をしている密閉建屋をふき飛ばしています。
当然、炉から逃がしている水蒸気は放射能を含んでいます。
発電所から半径20キロメートルの住民は避難していますが、ただ、炉自体が
壊れないように制御してほしいと願うばかりです。

もう、2晩も深夜のテレビで原子炉のニュースを見続けています。
被災者の皆様、どうぞ気を確かにお持ちください。

参考のために三陸海岸の地図を下に掲載しておきます。資料は
インターネットから転載しました。





<原子炉事故 15日 追記>
14日は<3号炉>の11時ごろの爆発さわぎで、たいへんでしたが、
点検中で発電をしていなかった<第4号炉>は最も安全だと思われていました。
だが、4号炉は使用済み燃料棒を入れるプールの温度が次第に上昇して
いたらしく、15日午前6時、建物5階が突然爆発、9時38分今度は4階が火災。

プールを覆う建屋に8メートルの大穴が2つ出来たと報告されました。
米軍の消火協力を得て、午後0時ごろどうやら消火できたようです。
安全でなく危険な状態であったのです。


<2号炉>も最初は安全だと思われていたのですが、注水用の発電機の燃料キレ
に気が付かずに、注水がストップ、炉内の燃料棒が露出したため、炉内圧力が
高まり、それからは注水を受け付けず、おまけに減圧弁がなぜか閉じてしまい
関係者はぞーっとしたものでした。わたしもテレビに釘つけになり
なかなか寝るわけにいきませんでした。

あくる15日、午前6時15分、<2号炉>の炉格納容器内の
減圧装置<圧力抑制プール>が爆発で損壊してしまいました。このプールは
炉格納容器の下部に取り付けてあるドーナツのかたちの円環状です。
皆さんも模型図でご覧になった記憶がおありでしょう。
とにかく、炉格納容器の一部が壊れたので、放射能漏れが起きたのです。
とうとう空中に放射能が放出されたのです。

政府は午前11時、緊急避難の範囲半径20~30 キロメートルを室内避難に
指定しました。福島県民は右のほっぺたをなぐられ、さらに左のほっぺたを
殴られたようなものです。

そして1号、3号に続いて、2号・4号の事故で、東電の発電所は満身創痍と
なりました。