今日はうららかな陽だまりのなかで、「はら赤」と会話を楽しむことが出来ました。
庭に棲んでいるのか、私が庭に出ると必ずといっていいほど姿を見せるこの小鳥は
私のペットに近い存在です。
今日のお昼すぎ、お客様に庭先で、紅茶のサービスをしていたところ、
「はら赤」が目の前の椿の小枝につかまって、「ヵつ、ヵつ」と声をかけて
きたのです。
この鳥は匂いに敏感な小鳥で、私が庭で、落ち葉掻きや
草むしりをして、土の匂いをさせると、どこからともなく飛んできて、
自分も泥の中をのぞきこむような仕草をして、虫などを捕まえるのです。
きょうは、紅茶の香りがきになるのか、お客様が気になるのか
積極的に近づいてきたのです。可愛いですね。
この後、餌場にいた私の頭のすぐ上の柿の枝に止まり、わたしの様子を
観察しているのです。お互いに観察し合うのてす。
私がこの小鳥の鳴き声をまねて、話しかけてみると、「このじいちゃん
何と言ってるのかしら」と首を幾度もかしげていました。
そして返事をくれたのです。お互いに会話の内容はわからないままです。
信頼関係を確かめあったというところでしょうか。
さらに夕方のことです。玄関先の草むしりをしていたところ、「じいちゃん
精が出るね」と言葉をかけてきたのには驚きました。目と鼻の先にあらわれた
のです。
今度は日本語でやさしく「来てくれたね。ありがとね」と返事をしました。
6年以上も前のことですが、めす犬が私の手元に顔を摺り寄せて
「手伝いましょかね」といっていたのを思い出しました。
「はら赤」の思いと、私の受け止めが違っていてもいいのです。
「美しき誤解」でもいいのです。
とにかく「あ・り・が・と・ね」