じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

高齢者施設の火災は恐い 長崎のグループホーム死者5人 

2013-03-27 20:12:39 | 日記

平成25年2月8日、午後7時40分頃、長崎市「ベルハウス東山手」から出火、死者は高齢者5人となった。
建物は1~3階鉄骨つくり、4階木造上乗せの建築法違反建物だった。1~2階は9人入所施設
認知症者グループホームであった。

鉄骨部分は、以前はホテル、学校寮だったが、福祉施設運営会社「アイ・エル・エス」が1~2階を借り受け
9人規模のグループホームを経営していた。高齢者福祉施設としては防災上、いくつかの問題点が
指摘されていた。2階に防火扉なし、1階・3階に扉があったが自動でないので防火扉と認められて
いなかった。
また、高地のため、消火栓からの水圧が低く、道路配管工事が必要とされていた。
さらに、スプリンクラーが設置してなかった。あと5平方メートル建坪があれば
施設基準でスプリンクラーを設置しなければならない建物であった。同所は基準すれすれの
危険な高齢者福祉施設であった。

市施設管理部、消防署、福祉施設監督部の調査は入っていたが、運営会社は
監督署の勧告を受け入れることがなかった。運営会社に設備改善の意志がなかったと
いわれても致し方ない。法が定める基準を遵守する気持ちが薄いのでこんなことになる。

グループホームは、同所を退所した高齢男性を3階に住まわせ、4階の家主と賃貸契約をむすばせ、
ホーム側の在宅介護を受けさせていた。この認知症男性は火災の犠牲者になってしまった。
形式的に手続きが整っていればいいものでもない。午後7時30分過ぎというのに
こんなに犠牲者が出るなんて、設備不備と職員の消防訓練不足は恐い。

事故の多くは防御をすり抜けて起きる。火元の2階の部屋には欠陥商品といわれていた
加湿器があり、その過熱が火災の原因であった。メーカーの回収リストにはいらず、火災事故につながって
しまった。火元の高齢者は犠牲者となった。不運というしかない。

政府はこの高齢者施設火災事故にショックを受けて、すべての福祉施設にスプリンクラーの
設置することを決めた。私たちも高齢者のリスクに目を向けなければならない。

お堅い話になりました。取材と写真は毎日新聞の記事によりました。

 


高野山奥の院に東日本大震災の慰霊塔ができていました

2013-03-27 00:29:57 | 日記

今年3月11日は「東日本大震災」の満2周年です。3月17日高野山霊場に
詣でました。奥の院そばに新しく大災害死者の慰霊塔が建てられていました。

高野山霊場

高野山奥の院

東日本大災害慰霊塔

 

東日本大震災慰霊塔

この御影石の慰霊塔は福岡の前田さんが建立してくださいました。
前田さん有難うございます。

最近のデータ(2013.3.11)で大津波による死者・行方不明者は
18,550人とされています。阪神大震災の3倍を超す人数です。
悲しい思い出を持つ人の数は想像できない位多いです。

この度の高野山参りは結願成就お礼参り巡礼団に加えていただいた
旅でした。弘法大師様の修行堂で午前10時の「おやつ」を
捧げる一人のお坊様に出会ったり、檀上大伽藍を巡礼される若い
修行僧の列と幾度も逢うなど、珍しい経験をしました。

高野山から九度山の母者に6時間もかけて逢いに出かけられた
弘法大師様の孝行の姿は、皆から敬愛のまなこで見られたことでしょう。
衆生救済を本願とする大乗仏教の先達として、弘法大師は
高野山霊場で、わたしたちのために、祈りを続けていらっしゃいます。

巡礼の同行者は「これからも祈りの旅を続ける」という人が多かった。
私は同宿者に歴史好きの男性とであえて、とても嬉しかった。


高野山寺院 「大圓院」は立花宗茂と師壇の繋がり

2013-03-19 20:56:17 | 日記



結願お礼参り巡礼団の高野山宿坊は「大圓院」だった。同院は第8代住職滝口入道と横笛の
悲恋が「平家物語」に言い伝えられた高野山の名所だ。鶯となって会いに来た横笛が
縁側にいた住職の目の前の井戸に眞逆さまに落ち込んだ。
住職はこと切れた鶯を井戸から救い上げ、手厚く葬った。その言い伝えの井戸が宿坊の玄関横にあった。

まさかこの宿坊が立花宗茂と深い関係にあることを私は知らなかった。
立花宗茂の法号は 大圓院松陰宗茂大居士 だ。
宿の朝のお勤めに参加した私は、若い和尚に教えてもらって、びっくりした。


天正年間、立花宗茂は高野山に登り、養父戸次鑑連(べっきあきつら)が傾信していた
「多聞院」(大圓院の前身)を訪ねて 宣雄阿闍梨 に深く帰依した。

もともと、多聞院と豊前・豊後の守護職大友義直(1172-1223)との繋がりは深かったらしいが
大友16代の戸次鑑連も「多聞院」に深く傾信していた。養父の多聞院に対する帰依を
知った立花宗茂は文禄元年(1592)、戸次鑑連と実父・高橋紹運(たかはしじょううん)の
聖牌と宝塔とを建立し、多聞院と師壇の契約を結んだ。

宣雄阿闍梨と宗茂の結びつきは固く、宗茂は没後、高野山大圓院(多聞院)の墓地に葬られている。
同墓地には石田三成、山内一豊の墓もある。多聞院側の記録では、元禄六年(1600)ごろ
「大圓院」と改めたということだ。改称のきっかけは、いま私は知らない。多聞院と立花藩との
結びつきは何れにせよ強いものであった。
高野山大門

このたびの巡礼の旅は弘法大師の偉大さに触れることが出来て有難かった。
大和、京都、泉州、金剛山の歴史遺跡を見て、歴史の面白さを体感する
ことが出来た。
昔の人たちの声が今にも聞こえるような場所で、私は
息をこらして耳と目を働かしていた。楠正成が働いていた千早の山が目の当りに
あっても興味が湧いた。久米寺での聖徳太子の姿も想像できた。確かお札に印刷されて
いたんだし。


高野山 お礼参り巡礼団に同行、弘法大師の偉業に触れる

2013-03-18 22:38:04 | 日記

高野山入口近く

四国・九州・小豆島など八十八ヶ所巡りの結願された人たちが、3月中旬に高野山にお礼参りをした。
巡礼の旅などしたことがない私も許されて、弘法大師の足跡を訪ねることができた。

まず、平安遷都と同時に作られた東寺の金堂・講堂・食堂・納経堂と弘法大師の御影堂それから
江戸時代初期に出来た五重の塔を拝観、その建築と仏像の重々しさに自然と神妙な気持ちになった。

平城京時代の久米寺と聖徳太子・蘇我一族の活役ぶりをしめす白鳳時代の遺物(石舞台)と
弘法大師の仏教宣化の痕跡が展開しているのを確認できた。


そして金剛山脈の奥地高野山に真言宗の道場と霊場を開かれた壮大な衆生救済の思想に
朝廷はじめ公家、武家たちが帰依するようになったということであった。
檀上伽藍の金堂・大塔・御影堂などが弘法大師の息き使いを感じさせる。

 


高野山檀上伽藍

また、檀上伽藍から九度山に住まう母堂に月に九度も下山する孝行な大師は
人々から尊敬の気持ちで眺められたらしい。大師が訪れた「慈尊院」は紀ノ川に近い。
最近は女性のお参りが増えていると住職の話である。
昔は高野山に使う四国の石が、慈尊院の下の紀伊川から陸揚げされたとのこと。

慈尊院

九度山からさらに金剛山脈を下った河内長野の千早谷に弘法大師の足跡があった。
「観心寺」に御影堂があり、北斗七星の勧請をして、境内に七つの星塚を残している。
大師は宇宙学にも秀いでていたということだろう。

また、境内には楠正成の首塚がある。須磨の「湊川の戦い」で敗死したのだが
足利尊氏が正成の首を送り届けてきたという。千早谷には尊氏と闘った後醍醐天皇の
第七皇子「後村上天皇」が父の意志を継いで、尊氏と生涯をかけて対立をつづけ
10ヵ月ほどだが行宮と政庁をここにひらいた。その縁で第97後村上天皇の御陵が観心寺の
近くにある。

千早の観心寺。
                        正成が仕掛かかったままだったお堂「仕掛け堂」

巡礼団の人たちと高野山に泊まった時、似たような趣味をもつ男性と意気投合
できたのが良かった。宿坊について、発見があったので、このブログ次号に掲載する。


環境汚染 3本の矢(黄砂・極微粒子・花粉)には 降参

2013-03-11 19:46:03 | 日記

竹村九大教授のホームページから

3月10日(日)、朝から黄砂が浮遊して、空が薄暗くなり、街の見遠しが効かない状態が
終日続いた。朝景色がまるで、夕景色のようにモヤがかかり、昼は曇天で太陽光線が薄く
射すだけ。こんな天候を今まで見たことがない。

気象庁の発表によると、中国大陸の中央部で発生した黄砂が、北部九州に8日から
飛来し始め、福岡市では黄砂濃度が大気1立方㍍あたり最大200マイクログラムまで
高まったものとみられる。このため、水平に見渡せる距離が10㌔未満になった。

福岡市はこのところ、大気汚染物質の微粒子状物質「PM2.5」が環境基準の大気1立方㍍
あたり35マイクログラムをはるかに超える日が続いていたので、外出注意報が出ていた。
中国から飛来した黄砂には微粒子状物質が付着しているので、「PM2.5」の数値は
更に大きくなったはず。

九州南部に飛来した黄砂に付いてきた「PM2.5」の数値は高く、これが季節風「南かぜ」に
乗って北部九州に流れてくる。このところ、やけに暖かい空気が続いたと思ったら「PM2.5」の
数値が異常値を示した。これに驚いた石原大臣が福岡にやってきて、環境異常に困った
市民の意見を聴取していた。環境基準を超えている場合の安全基準の提示を求める請託に
石原氏は困惑していた。

私はスギ花粉症アレルギー持ち。2月から出ているスギ・ヒノキ花粉に悩まされているのだが
こんどの大気汚染で、症状が少しひどくなった。軽い頭痛、鼻水、目やに、くしゃみ、痰がでる
ようになった。いまのところ医者に健康相談はしていない。

頭痛の方は、24年確定申告の手続きを済ませたので、なんだか軽くなったような気がする。
外気のせいばかりでもないらしい。病気は「気のせい」部分があるのだろう。脱税をしていないのに
ご苦労なことと我れながら苦笑している。