じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

介護職の職域 「たん吸引」 加わる

2010-09-27 22:51:19 | 日記
介護福祉士などの介護職員も「たん吸引」が出来るようになりそう。
これまで医師や看護師しか認められていなかった「たん吸引」が
治療域の業務と介護域の業務とが重なるところを、介護側が
カバーできるようになった。

病人として病院や医療施設リハビリ施設に入院している人以外にも
日常生活を家庭や介護施設で送る人に、常時「たん吸入」の介護を
受けることが必要な人は大勢いる。

とくに介護施設で介護士が居ながら、看護師しか「たん吸引介護」の
お世話しか出来ないことで、入所者も施設側も苦しむところがあった。
これが、治療域の強い場面をのぞいて、介護士もお世話ができるならば
大いに助かる。

先の私のブログで、老人施設における「爪きり」のことを紹介した。
「爪きり」が介護士の業務に加えれれて、介護がやりやすくなった
とおもう。「たん吸引」は日常頻度が高いものであるから、関係者は
喜んでいるだろう。

同じような意味で、看護師の職務に医師しか扱えなかったものが、看護師に
まかせていいものが検討されている。抜糸などが看護師の業務として
認められそうだ。

今度の介護職員を対象とした一分医療行為を可能とするためのレベルアップ
研修事業を今年度中の実施することが望まれる。厚労省は介護職員による
医療行為について、一定の条件が整っているばあいに限り運用を
認めている。だが、これでは入所者のことを考えた施策ではない。

私たちはたとえ医療域であっても医師が認めた介護に近い「たん吸引」は
資格を持った介護士がつとめてもいいとする現実的な対処に賛成する。
「たん吸引」を受ける人が恩恵を受けるから、賛成するのである。

人材確保のために介護職の研修制度を早く実施するようにと、菅総理大臣
は指示した。介護士のスキル向上が、介護士雇用事情に良い作用を
もたらすと説明されている。それもよろしい。だが、現場の隘路を解決する
ために、厚生労働大臣に法整備と施策指示をしてもらいたかった。

介護職の業務をレベルアップし、現場の隘路を打開するのを長妻氏が大臣の
時にしてほしかった。よく考えると菅氏もかっては厚生労働大臣だったけれど。

入院高齢者の足の指 爪剥ぎで裁判 

2010-09-21 13:02:25 | 日記
北九州市立病院の元看護課長が高裁で逆転無罪となった。二人の認知症高齢者の
足の指の爪3本を剥いだことで高齢者虐待で起訴され、昨年有罪判決を受けていた
元看護師が、今度は無罪となった。

このことで老人介護施設に奉職していた経験に基づき私の見解を述べたい。

一審での検察論告は「職場の人間関係や仕事上のトラブルに煩わしさを感じ
高齢者の爪をはがすことに現実逃避した」「そのうえ医師や上司と医師の指示に
反するなど、これは正当業務に当たらない」としている。

北九州市三谷介護保険課長は「虐待と表現するよりも高齢者虐待防止法の
違反の虐待である」と述べている。病院側管理者と市関係者の事態認識は
一貫していた。

看護師を弁護する日本看護師協会は「看護師の行為は、患者により良いケア
を提供したいという専門職としての責任感に基づいた積極的行為であった」
「看護師の行為は、虐待するつもりでも、ストレス解消でもなかった」と
弁護している。

当の看護師は「爪のケアをするのは心にゆとりがあるとき、仕事のゆとりが
あるときにした」と表現している。自分の考えを押し通したということであろうか。

争点は認知症患者の爪を剥いだことが、適切な治療行為であるのかどうか
ということではないか。その意味で、一審と二審の判決はこの点について
対立する見解を出した。看護師の動機についての訴訟論告にひきづられて
判決が出ている。

認知症高齢者にたいして、適切な医学的看護(キュア)がされたのかどうか
を争うべきであると思う。当然、爪の処置は医学的に正しくなされなければ
ならない。

認知症患者のことだから、なおのこと処置検討と手続きが大切なのである。
人が見ていないところで、爪をはぐというこのケースの場合、果たして
正しい処置であったといえるのだろうか。被害者は患者さんではなかったのか。

高齢者を預かる特別擁護老人ホームでの「爪きり」介護(ケア)は、
平成16年までは看護師の業務であった。介護士の業務ではなかった。

永く放置された長い爪の手入れは意外と難しい。寝たきり老人の爪が
動物「なまけもの」のような長い巻き形状の爪になっているのは
見るに堪えなかった。家族から爪を何とかしてと訴えを受けたこともあった。

巻き爪に苦しむひと、白癬菌にやられたボロボロの爪のお年寄りなど
高齢者の爪の管理は意外と大変だ。こうなると、爪の処置は医療領域に入る。
医師と看護師の医療処置を受けるのが大事になる。
このケースでは、カビ菌に犯された爪を、内服薬で治療しようとしたのか
くすりの副作用を考えて投薬をやめたのか。処置の方法について、看護師と上司が
どのような考えをもっていたかを聞きたいと思う。

もの言えぬ認知症の人に代わって、誰かこの質問してもらえないだろうか。

じいちゃん、孫守りと暑さでダウン

2010-09-07 18:08:55 | 日記





八月中旬(土曜)左脇腹に帯状疱疹が出来てとても困った。数日前から
3年前に骨折したところが、妙に痛かゆかった。そこに発疹ができた。
土曜夜でもあり、病院へは翌々日の月曜日に行った。

義妹と姪が救急車を呼んででも病院で治療を受けなさいと勧めてくれた。
ふたりとも、帯状疱疹ではひどい経験をしているので、とても心配してくれた。
幸いにも、症状が軽く、発疹はあまり拡がらなかった。
重症者には、点滴が施されることが多いようだが、私の場合、ウイルス抗薬
15錠と神経痛ブロック薬10錠を処方してもらった。骨折とは無関係との診断だった。

ただ左脇腹の痛みが消えず「後帯状疱疹痛」で、夜が眠れないのには困った。
帯状疱疹としては軽いが、老人が苦しむ神経痛みが残るかもしれないという
医師の診断であった。20日ほど経った今、痛みをほとんど忘れるまでに回復している。

老人の6人~7人に一人の割合で帯状疱疹に罹るといわれている。珍しいこともない
ようだが、友人の医師から注意を受けたので、ご披露しておく。
発疹が体のあちこちにできるので、部位によって軽重がある、手当てが遅れると
失明したりする怖さがあるとのこと。 また、厄介なことに神経の痛みがとれずに
永く苦しむ人もいるという。義妹は半年以上前から痛みがとれず、いまだに通院中だ。

医療のことなので、いい加減な知識を世間に振りまいてはならないが、今回、私が
得た基礎知識を披露しておく。疱疹は各人が持っている水痘ウイルスが、睡眠不足
ストレス、暑さによる疲労などが原因して発症しているようである。宮崎県の医療機関の
調査では、帯状疱疹は八月の発症が多いそうである。水痘は、逆に若い人で
寒い気候のときが多いそうである。

水痘ウイルスの潜伏は3週間ほどだそうで、一緒に過ごした孫に水痘が
うつっていないか、親に注意してもらっている。

二十日余りに及ぶ遠来の孫を親代わりに守るのは大変だった。 おまけに
この猛暑なので、くたびれたのが原因らしい。
写真は孫にまとわりつかれているじいちゃん。
でも、後遺症が軽くなりつつあるので、じいはほっとしている。