★難易度Ⅱ
カレンダーはいよいよ夏の土用本番。人は暑さに喘ぎつつも季節はたゆむことなく次へと移る下準備が整いつつあるようです。暑いさなかの庭にはこおろぎの幼子たちがうごめき、夜のしじまの冷気に身を潜めているようです。真昼の庭の蝉たちも今年は心なしか焦り、力のなさがなおさらに地の移ろいについていけないような感あって・・・昨今の異常気象のせいかとも思えて、ことさら哀れにもあり・・・・・さりながら、人の世もさらなる異変に価値観もろともに覆されてはこの暑さ云々を憂えている場合ではない!!・・・となります。
さて、本田美奈子さんの命にもどりましょう。
丁未
丁未
丙申
甲午 でした。
日干強とはいえ、月令を得た大強とはなりません。しかし、任じる対象物がない強さ、つまり相対的にもかなりの強というのが原局です。「依るべない」ということです。申一つありますがこれもとるに足りない・・・独身命ですね。
もうひとつ提示の命ですが、これは私の知人で了解を得ていますので・・・
○未
丙午
丁卯
乙巳・・・です。前回のブログで丁巳として間違っておりました。
この命は月令の午月生まれでかなりの大強です。食傷に洩らす以外ないでしょう。決して「専旺」ではありませんのでお間違いのないように。八字では洩らせず、「依るべない」のは同じです。先に申し上げておきますと己酉運からまあ喜象があったということですが、父縁、配偶縁(日支卯は忌)はあっても良からずですし、無水ですので子供もどうにか一人といったところです。決して良いというものではありませんのであらかじめ申し上げておきます。しかしながら、たいした忌象もない(離婚もない)というのも事実です。命を取られるほどにはない!病といっても少し呼吸器系があるかなという程度です。これは日干が陰干であることも作用していますでしょう。ただ性情は丁火であっても「丙」の性情強く出ており、かなり華やかではあります。容姿も派手です。ただ、洩らさないのでやや社会性には欠けるとは言えますが家庭に居れば・・・女命ですし・・・!!!!で、この命にも第四運に辛亥の水運がやってまいります。これこそ待ち望んだ調候運でもありますし、任じるべき官殺運ですので喜神運となりました。日干は充分に任じることが可でした。
そこで、本田美奈子さんの命ですが、大運をもう一度・・・
03戊申・・・湿土の通関なくやや忌。すでに火金戦。
13己酉・・・甲己で甲が去はよいが己土はほしいのに・・・ここもやや忌
23庚戌・・・金旺は庚剋甲は喜。戌に埋金ともならない。平運
土旺は埋金とはならないが燥土は忌。
33辛亥・・・ここです。これについて詳しく!
待ち望んだ水の調候運です。しかし、もともと大強でもない命です。未二つは燥土ゆえに日干を洩らすことはなかったのですが、大運の水源ある亥水でどうなるでしょうか?
二つの未は納水して湿化します。土旺の未ですから、おまけにまわりは燥ですので簡単にビタビタの湿土になることはありません。しかし、「生金可能状態」となっています。強日干も洩らせる状態です。決して悪い状態ではありません。
ですが、これ以上の湿土、金、水を流年で迎えるとそれは要注意となります。
この辛亥の大運の喜神は「木、火」です。日干はやや転弱傾向となっています。
次に流年をみてみましょう。
32歳 庚辰年・・・× 湿土金です。
33歳 辛巳年・・・○ 巳火は喜
34歳 壬午年・・・× 亥に根の壬です。午は無効
35歳 癸未年・・・× 燥土の未も湿。根ある癸水
36歳 甲申年・・・× 申金生水 発病です。
37歳 乙酉年・・・× この年 11月6日に亡くなっています。白血病でした。
喜忌は以上ですが、何も死ななくてもいいですよね。何がいけないのか挙げてみましょう。
①まず、日干が陽干であること。陽干は転弱を恐れます。陰干なら、「弱きを畏れず」となるのですが、丙火ですので・・・そうはいかない!
②八字の段階で「火金戦」です。体というのは長年のうちにその状態をずっと続けてきたわけですから、体の中で異変を起こす準備はできていたということになります。第一運から、湿土の通関なしの申、酉運。火剋金状態です。
日干転弱で剋洩効加となれば一気に事象は出ます。火の血脈ですね。
③それでも時干に甲がありますが、これは位置が悪く、湿土と化した未二つを疏土したいのですができません。もし、この甲が年干か月干にあれば直下に疏土して日干も洩れも抑えることができるのですが・・・不可。
④運悪く大運に入っても金水年が多く日干の転弱は甚だしかった。
以上のようなことが主だった原因であろうと読めます。
芸能人、タレントさんの命に良い命というのはあまりないですね。でも、太く短く・・・というのがぴったりの人生でしたし、すばらしい功績もありますね。すばらしい女性だと思います。すばらしい芸術というのは佳命では生まれないのです。苛酷な人生経験の中から生まれてくるようです。それは今までの経験でわかるようになりました。失敗もなく男運も悪くない・・・では小説など書けないでしょうし、歌なども歌えないでしょう。人の心に響くのはその人の人生そのものでしょう。
でも、「女」というのは時代背景がどうであれ、「陰」であることを忘れてはいけないと思います。強烈な事象となるかどうかはやはり環境その他諸々の作用があると思います。女命で陰命、家庭にいる・・・これだけでかなりの救いがあるようです。なんだかつまらなさそうですが・・・ツツガナイ人生とはなりますでしょう。
カレンダーはいよいよ夏の土用本番。人は暑さに喘ぎつつも季節はたゆむことなく次へと移る下準備が整いつつあるようです。暑いさなかの庭にはこおろぎの幼子たちがうごめき、夜のしじまの冷気に身を潜めているようです。真昼の庭の蝉たちも今年は心なしか焦り、力のなさがなおさらに地の移ろいについていけないような感あって・・・昨今の異常気象のせいかとも思えて、ことさら哀れにもあり・・・・・さりながら、人の世もさらなる異変に価値観もろともに覆されてはこの暑さ云々を憂えている場合ではない!!・・・となります。
さて、本田美奈子さんの命にもどりましょう。
丁未
丁未
丙申
甲午 でした。
日干強とはいえ、月令を得た大強とはなりません。しかし、任じる対象物がない強さ、つまり相対的にもかなりの強というのが原局です。「依るべない」ということです。申一つありますがこれもとるに足りない・・・独身命ですね。
もうひとつ提示の命ですが、これは私の知人で了解を得ていますので・・・
○未
丙午
丁卯
乙巳・・・です。前回のブログで丁巳として間違っておりました。
この命は月令の午月生まれでかなりの大強です。食傷に洩らす以外ないでしょう。決して「専旺」ではありませんのでお間違いのないように。八字では洩らせず、「依るべない」のは同じです。先に申し上げておきますと己酉運からまあ喜象があったということですが、父縁、配偶縁(日支卯は忌)はあっても良からずですし、無水ですので子供もどうにか一人といったところです。決して良いというものではありませんのであらかじめ申し上げておきます。しかしながら、たいした忌象もない(離婚もない)というのも事実です。命を取られるほどにはない!病といっても少し呼吸器系があるかなという程度です。これは日干が陰干であることも作用していますでしょう。ただ性情は丁火であっても「丙」の性情強く出ており、かなり華やかではあります。容姿も派手です。ただ、洩らさないのでやや社会性には欠けるとは言えますが家庭に居れば・・・女命ですし・・・!!!!で、この命にも第四運に辛亥の水運がやってまいります。これこそ待ち望んだ調候運でもありますし、任じるべき官殺運ですので喜神運となりました。日干は充分に任じることが可でした。
そこで、本田美奈子さんの命ですが、大運をもう一度・・・
03戊申・・・湿土の通関なくやや忌。すでに火金戦。
13己酉・・・甲己で甲が去はよいが己土はほしいのに・・・ここもやや忌
23庚戌・・・金旺は庚剋甲は喜。戌に埋金ともならない。平運
土旺は埋金とはならないが燥土は忌。
33辛亥・・・ここです。これについて詳しく!
待ち望んだ水の調候運です。しかし、もともと大強でもない命です。未二つは燥土ゆえに日干を洩らすことはなかったのですが、大運の水源ある亥水でどうなるでしょうか?
二つの未は納水して湿化します。土旺の未ですから、おまけにまわりは燥ですので簡単にビタビタの湿土になることはありません。しかし、「生金可能状態」となっています。強日干も洩らせる状態です。決して悪い状態ではありません。
ですが、これ以上の湿土、金、水を流年で迎えるとそれは要注意となります。
この辛亥の大運の喜神は「木、火」です。日干はやや転弱傾向となっています。
次に流年をみてみましょう。
32歳 庚辰年・・・× 湿土金です。
33歳 辛巳年・・・○ 巳火は喜
34歳 壬午年・・・× 亥に根の壬です。午は無効
35歳 癸未年・・・× 燥土の未も湿。根ある癸水
36歳 甲申年・・・× 申金生水 発病です。
37歳 乙酉年・・・× この年 11月6日に亡くなっています。白血病でした。
喜忌は以上ですが、何も死ななくてもいいですよね。何がいけないのか挙げてみましょう。
①まず、日干が陽干であること。陽干は転弱を恐れます。陰干なら、「弱きを畏れず」となるのですが、丙火ですので・・・そうはいかない!
②八字の段階で「火金戦」です。体というのは長年のうちにその状態をずっと続けてきたわけですから、体の中で異変を起こす準備はできていたということになります。第一運から、湿土の通関なしの申、酉運。火剋金状態です。
日干転弱で剋洩効加となれば一気に事象は出ます。火の血脈ですね。
③それでも時干に甲がありますが、これは位置が悪く、湿土と化した未二つを疏土したいのですができません。もし、この甲が年干か月干にあれば直下に疏土して日干も洩れも抑えることができるのですが・・・不可。
④運悪く大運に入っても金水年が多く日干の転弱は甚だしかった。
以上のようなことが主だった原因であろうと読めます。
芸能人、タレントさんの命に良い命というのはあまりないですね。でも、太く短く・・・というのがぴったりの人生でしたし、すばらしい功績もありますね。すばらしい女性だと思います。すばらしい芸術というのは佳命では生まれないのです。苛酷な人生経験の中から生まれてくるようです。それは今までの経験でわかるようになりました。失敗もなく男運も悪くない・・・では小説など書けないでしょうし、歌なども歌えないでしょう。人の心に響くのはその人の人生そのものでしょう。
でも、「女」というのは時代背景がどうであれ、「陰」であることを忘れてはいけないと思います。強烈な事象となるかどうかはやはり環境その他諸々の作用があると思います。女命で陰命、家庭にいる・・・これだけでかなりの救いがあるようです。なんだかつまらなさそうですが・・・ツツガナイ人生とはなりますでしょう。