
☆難易度Ⅰ
本日は小野寺五典防衛大臣を取り上げてみましょう。
彼は5月5日午前5時に生まれたので「五」を名前につけたそうですね。
1960年5月5日午前5時生
庚子
庚辰(土)
癸巳
乙卯 となります。
大運 0 辛巳
10 壬午
20 癸未
30 甲申
40 乙酉
50 丙戌
60 丁亥
さて、八字ですが・・・・日干は年支に遠いですがわずかに根です。年月天干の庚は辰土に生じられます。辰土は土旺で日干から言えば、官殺です。多くは庚に化殺されますが、任じる責は少し残っています。月支ですし旺令の土です。庚金は日干を生じ、同時に年支にも洩らします。癸日干は乙卯に洩らし、さらに日支の巳へと流通します。また辰中乙は巳火によって生気があり、ここへも日干は洩らすこととなりますし、年支の子からも生木されます。木の食傷は結構強いのです。巳があるためです。ですが、天干に庚金がありますので制食傷もありということにはなります。ですから辰中の乙はあまり気にしないのが良いかもしれません。仮に運才で食傷の木が来ても2庚が制しますので良いですね。
庚金は二つでかなり重たい印象です。ですが、これもまた年支の子に流れ、日干にも・・・・かなり減力はあります。印多のようですが、年支の子水には救われます。印多も解消されます。こういった辰土からの庚庚そして年支の子、そして辰中乙へという流れ。
ですから辰土から発して流れが二つありますね。年干支の方向と日干から時干支、日支、そして辰土へと戻ってくる流通です。
年支の子はそういった意味から日干の根としては遠いですが、八字のバランスをとっていると言えます。八字全体の水量としては結構な水です。また運才の壬などくれば、根となって幇の気大です。
辰土から庚、そして日干への流れは癸水が弱く、やや流れに滞りはあります。これが解消されれば、良い!!となりますね。
では日干の強弱はどうなのか・・・・日干は不強不弱orぎりぎりといったところでしょう。大運で水さえ来れば、難点は解消されます。
喜神・・・水
忌神・・・木、土
閑神・・・火(この八字には必要、印多の薬にも)
金(これ以上は不要)
大運をみてみましょう。
第一運 辛巳(平~やや忌)・・辛も巳もこれ以上はいらない五行だがまずまず。
第二運 壬午(喜)・・・壬は水源、根ともにあって強力な幇。午は子と冲であ
るがともに減力して残る。午は壬の制を受けて問題なし。
第三運 癸未(平運)・・癸水も同様に強いが陰干なので。未も土旺は任じるべ
き官殺。やや官殺には任じる大運。しかし水の流年は喜。
第四運 甲申(平運)・・甲は卯に根で強く、庚は申に根でさらに強。ともに忌
の干どうしの相打ち。日干癸は水面下で木火土金と流れ
て問題なし。
第五運 乙酉(やや忌)・・乙庚庚のト合。卯酉辰の剋。ややざわつき易い運気。
卯が剋されて、日干からの流通には難がでます。庚辰年
には議員辞職もあり大変でしたね。
第六運 丙戌(平~やや忌)
一見、忌と取れますが、そうでもないのです。丙は巳
に根で強く強力な庚金の薬です。また辰戌と卯戌あって
辰戌は剋となるだけで官殺強。戌もやや適切な土となり
ともに生金、生水となる運気。やはり土金水木火の流れ
は断たれることなし。昨年の壬辰年は壬の強力な幇あっ
て喜象はうなづけます。水だけが強まれば、問題なしの
八字です。しかし慎重に行動はしないと流年は一年一年
が大事ですから、丙戌大運は財官の忌も注意ですね。
☆性情は日干癸卯で真面目で柔ですが庚二つの剛の面ありですね。
以上、小野寺氏の八字でお勉強してみました。