しげじいの雑記帳

あんなことこんなこと、老いの生活を思いつくままに、、、、

65年過ぎた

2023年11月09日 | 日常雑記

 ・1958年・昭和33年、11月9日・火曜日(友引)。65年前の今日私たち夫婦は一緒になった。この日にしたのはあの頃「友引」は「葬式」の日で、ホテルで結婚式を挙げる人がめったになく、同僚先輩でお休みする人が式に出られるからだ。「友引の日」なら出るよ、と言ってくれたからこの日にした。

 今でも「南こうせつさん」のフォークソング「神田川」を聴くと、当時の我々の生活を思い出し、なんとなくじ~んとする。歌は三畳一間だが、六畳一間で風呂なしの部屋を借りた。二人の給料併せて1万5千円位、勤務するホテルは違ってたが、ときどき帰り時間に待ち合わせ、安食堂で夕食をたべるのが楽しみだった。

 一緒に成って二人の子供を育て、私の母を亡くなるまで看取ってくれた。休みの少ないホテルの仕事。地方ホテル勤務、海外出張、海外ホテルの単身赴任、苦労を掛けた。あれやこれやといろいろあったが、この歳まで二人共に、いま身体に不自由な処は有るにせよまだ他人様のお世話にならずに生きていられる。文句をいったら罰があたる。いまさらどうのこうのと、願う事は何もない、生きているだけでいい。

 幸せだと思ってる。一緒になって呉れて「ありがとう」と言ったら、「いまさら何いってんの!」と笑っていた。

      

 「たのしみは 春の桜に 秋の月 夫婦仲良く 三度喰うめし」

        江戸川柳・5代目・団十郎作

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