序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

劇団芝居屋稽古場日誌1

2019-10-04 14:27:56 | 舞台創り




さて、先月の27日から本番稽古に入った劇団芝居屋第38回公演「美代松物語」の稽古も、一週間経ちいよいよ立ち稽古に入りました。
劇団芝居屋の芝居創りにはこの一週間が非常に重要な時期なのです。
役者諸君がこの芝居の骨子を手に入れ、それを自分の役創りに役立てる為には、如何に一般的な芝居らしきまとめの発想から離れるかという事を要求されるのです。
自分が演ずる役の欲求をはっきり表現することを要求されるのです。
言い換えれば欲求が発見できなければ、何もない状態で立ってくれと言われているわけです。
それは役者にとって耐えられない屈辱なのですが、それがいやであれば考えろという事なのです。
空手で稽古場に来ないでくれという事なんです。
この事を役者が当たり前に思える様になれば、芝居は半ば出来たも同然なのです。
そうする為に私は何度でも同じ要求をしなければなりません。
それが劇団芝居屋の本番稽古の第一歩目なのです。


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