序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

ようやく動き始めました。

2021-03-06 15:48:36 | 演出家
私達劇団芝居屋は本年6月に公演する予定です。



2020年の6月と11月に我が劇団芝居屋は第39回目と第40回の公演を打つ筈でした。

特に6月公演は台本も書き上げ、役者の顔合わせも決まり、大道具の発注も終わり、後は稽古に入るばかりの4月、コロナ禍により緊急事態宣言が発令され、結局その後の公演は全て中止となりました。

いや、ショックでしたね。

結構な時間腑抜けの様な状態が続きました。

なにせ自分でも驚きですが齢73歳となり、順調に行っても後何本書けるのかと自分に問いかける様にはなってましたから、残り僅かな時間を強引に奪取された悔しさや怒りは相当なものでした。

でもね、この悔しさや怒りは誰にもぶつける事はできないんです。

世の中の全ての人がそうですからね。

それから丸々一年。

一日の感染者数に一喜一憂する日々が続きましたが、感染原因が飛沫であることが特定され、その対処法が明確にされるに従い、もう一度公演を打とうという気力が湧いてきましたね。

劇団員に諮り、まずは動き出す事を決定しました。

公演を打つためには台本を作らなければなりません。

これは私の仕事です。

ええ、相当入れ込んで書こうとしたんですが・・・何も浮かばないんです。

それどころか

今迄38本の台本を書いて来たのに、どう作ってきたのか分からなくなって狼狽えている自分を見てみてしまったんです。

こんな事は初めての経験でした。

もぎ取られた一年間の空白は大きいものです。

しばらく悶々とした日々がつい最近まで続いてましたが、ある日わかったんです、特別な状況の中での芝居創りという事で力み返っている自分が。

ほんの一週間前からですがようやく動き始めました。

結構早く書き上げるかもしれません。

乞うご期待。


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