序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

重複!!

2016-10-12 14:49:24 | 舞台
現在次回公演の稽古の前半期。

この時期は役者に劇の本質的な部分を渡す大切な時期です。

なので演出も熱量を込めて伝えようとします。

兎に角、台本を渡して3週間にはなっているのですから、役者は内容を把握し、自分はこう行きたいという具体性を持ってなければなりません。

ところがそうはいかないんですな。

そうなるの私の大噴火が始まります。

この時期、この15年間ずっとそうです。

劇団芝居屋の公演スケジュールが15年間を通して5.6月と10、11月の2回で回っているもんですから丁度この時期が稽古の最中なのです。

昨日もそうでした。

稽古場に私の罵声が響き渡り、稽古の打ち切りを宣言し帰ろうとしました。

突然、稽古場が暗くなり・・・

ええ、気付きました。

昨日は私の誕生日の前日だったのです」。

役者の一人がロウソクの灯ったケーキを私の下へ。

ええ、私だって大人です。

別段、憎くて怒鳴っている訳じゃありませんからね、稽古が終われば何にもありません。

機嫌良くロウソクの火を吹き消そうとして、そのロウソクの変形さに目を奪われました。

そのロウソクは70の形をしていたのです。

いつもこんな感じて祝っては貰っていたのですが、わざわざ数字を前面にした誕生日は初めてだったので・・・なんというか・・・老いの現実を突きつけられた感じでしたね。

古希ですもんね。

ということが稽古場でありまして、家へ帰りました。

帰宅すると妻が珍しく冷酒を進めます。

グラスを合わし「おめでとう」と言います。

誕生日なら・・・?

「今日は結婚記念日よ」

アッチャアー!!やっちまった。

そうです、私の誕生日の前日に私たちは結婚したのでした。

「何回目だと思う」

確か40回は越えてるはずだよな・・・

「45回」

グググ・・・・

とにかくいろんな事が重なりすぎだよ。

はい、言い訳にはなりません。

兎に角昨日は45回目の結婚記念日で、私の古希の誕生日の前日でした。







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