序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

埋める作業

2017-05-19 11:28:12 | 舞台


さて稽古場稽古もあと二日となりました。

役者諸君はそれぞれの役に自分の息吹をふき込みその場で生きている人間を作り出したかに見えます。

でも、まだまだ足りないものが私には見えます。

それは多分本人も気付いているはずなのです。

気持ちの悪さとして。

その気持ちの悪さの原因は小さな事ではありますが、自分創りの中で埋め切れてないものが有るからです。

でも小さく些細な事こそ芝居の中で生きる人間を創るために重大な事ってないのです。

自分の日常を考えてみなさい。

どんな時でも自分でないことはないでしょう。

それと同じく役を生きているなら、どんな瞬間もその人間で居なければならないのです。

瞬間役者自身に戻ることがあるとしたら、それは自分をその役として埋めていく過程に手落ちがあったということです。

この二日間でそれを点検しましょう。

そうして本番では生きた人間として舞台に生きるのです。


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