劇団芝居屋第23回公演「通る夜・1965」の初顔が八日にありました。
台本はその日に渡しました。
そして稽古初めは19日です。
その間10日間。
今回の作品の稽古内容を、私が追及する「覗かれる人生芝居」における役者の在り方、という観点を自覚して貰う為のものにしたいという思いからこの10日の間を空けました。
私が従来芝居に足を踏み入れたばかりの人たちに言っていた「棒読みのススメ」とは真逆の要求を今回は出したわけです。
つまり10日の時間をやるから、自分考え、自分で検証し、自分で自分の役を決めてこいという事です。
今回の出演者は、劇団員は無論の事、客演者も複数回劇団芝居屋の公演には参加しており、私の「覗かれる人生芝居」において要求される事柄は熟知しています。
なので今回はその要求している事柄を実践してもらおうという訳です。
要求は一つ生きた人間を創ってこいという事に尽きます。
役の役割を理解し、利用して、「大体」とか「こんな感じ」とかといった曖昧なモノを排除して、私にしかできないものを稽古場に持ってくる為の10日間です。
この10日間の過ごし方の具体が、今後の付き合いの種になるのです。
自立する役者を目指す者にはチャンスを与えていくでしょう。
しかし、芝居をやっているだけでいい者は、劇団芝居屋に居る必要はないのです。
そう、いくらでも場所はあるのです。
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