序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

第十八回公演「約束」舞台写真11

2009-11-29 10:46:47 | 演劇

_sy18374_2 特攻隊員の川崎を尊敬する洋子は、激情にかれ自らの肉体を川崎に捧げようとする。

洋子 「わたしを、わたしを使ってください。わたしはわたしの全てであなたの為になりたい」

_sy18375 川崎 「洋ちゃんが本気で自分の事を考えてくれたこともよくわかった。でも自分はもう洋ちゃんから大事なものををもらっている」

洋子 「わたしはまだ何も・・・」

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川崎 「いや、くれたんだよ」

川崎は血染めの鉢巻をつける。

川崎 「これをして出撃する。君は自分と一緒に突っ込むんだ。君は最後まで自分と一緒なんだよ。わかるね」

時と同じくして友永伍長は訪ねてきた婚約者の_sy18790
育代とあっていた。

育代 「いやです、私帰りません」

友永 「自分は死ななければならない人間だ。だから勝手だということはわかっているが、心をこの世に残して逝きたくはない。君が此処にいると自分の何かが鈍ってしまう。・・だから」

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友永 「自分は君の為に死ぬんだ。それが自分の大儀だ」

育代 「そんなのいやです。私のためにあなたが死ぬなんて・・・」

友永 「今の日本には個人の希望が生きる時間も場所もないんだ」

そこへ沖縄にアメリカが上陸した報告が来る。

続く。


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