某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

詭弁だなぁ・・・

2006年06月29日 01時18分21秒 | 真面目な独り言
最低賃金:人は時給608円で生きられるか 県労連4人が“実験” /青森

青森県の労働組合の人が、青森の最低賃金じゃ生活できない、と言うための実験をしたそうです。

これはあまりにも恣意的なような感じがします。
なぜなら、労働組合とは既存の労働者の利益の拡大を目的とした団体で、賃上げはその最たるものです。
そのため、彼らが「これじゃ生活できない!!」といっても、子供が「このお小遣いじゃ足りない」と親にねだっているようなものです。

最低賃金の引き上げは、労働者のためにはなりません。
最低賃金を引き上げると、雇用するコストが上昇してしまいます。
すると経営者は労働者をリストラして雇用するコストを減らそうとするわけですね。
つまり、一見収入が増えるようでも、労働者全体の賃金が増えるわけではないのです。

逆に最低賃金を下げれば、雇用コストが下がり、経営者は事業拡大がしやすくなります。
そのため新たな雇用が期待できるというわけです。
そうすれば失業率の低下を期待できるでしょう。

それなのになぜ労働組合は失業率の上昇する恐れのある最低賃金の引き上げを主張するのか?
それは「失業者は労働組合員ではない」と言う一言に尽きます。
同じ労働者でも、失業者は組合員ではないから野垂れ死のうがどうしようが、労働組合は知ったこっちゃない、というわけです。

失業者に厳しく自分の仲間に甘い労働組合、アナタはそんな労働組合と彼らが行った実験を支持しますか?

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