某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

靖国神社問題の解決法はやっぱり分祀?

2006年08月15日 20時47分27秒 | 真面目な独り言
小泉首相、靖国神社に昇殿して参拝 (朝日新聞) - goo ニュース

小泉首相が靖国神社に昇殿して参拝しました。
朝出勤直前までその模様を見ていましたが、テレビ局によってそのスタンスの違いが際立っていましたね。
私の印象では、客観報道に努めようとした日テレ、賛否両面を伝えていたフジ、反対ありきのテレ朝・TBS、我が道を行くテレ東といった感じでした。

テレビ局の偏りは置いておいて、今回の小泉首相の参拝は正しかったと思います。
世界中から非難の声が届いているのならともかく、文句を言っているのは中国と韓国と北朝鮮くらい。
日本と直接戦った欧米諸国は全く何も言いません。
言うとしても、日中の関係悪化の懸念くらいで、靖国神社に参拝することが問題と正式に言っている国を私は知りません。
これは明らかに中韓朝三国が歴史問題をカードにしているという根拠になると思います。

そんなただのカードに過ぎない戯言に付き合うだけ無駄。
靖国神社に参拝することで、そのカードが使えないとわからせることが必要でしょう。
もちろん、その間は首脳会談ができないなんていう強硬手段に相手が出てきていても、相手に負けを認めるべきではありません。

外交はチキンレース、先に音を上げた方が負けです。
それが軍拡のような戦争に直結する問題ならばともかく、神社に参拝するかどうかのような安全なチキンレースならば、トコトンまでいってもいいと思います。
日本も中国に対して交渉しなければならないことがあるのと同様、中国も日本に対して交渉しなければならないことがあります。

軍事的には中国の方が強いと言えますが、経済的には日本の方が圧倒的に強いのが現状です。
そして、日本はアメリカがいるから軍事的には困っていませんが、中国は日本の経済力に頼りきっており、本当に首脳会談をしたいのは中国の方と言えます。
つまり、普通にやっていれば先に音を上げるのは中国なのは明白です。
いかに国内外の雑音に惑わされることなく参拝し続けるかということが重要だと思います。


さて、今までのは対外的な靖国神社問題について。
今度は国内問題としての靖国神社問題について。

靖国神社参拝において、一番関係してくるのが憲法にある政教分離。
判例から言っても、いわゆる公式参拝は政教分離に違反することが濃厚。
だからでしょうが、今回の小泉首相も神道形式の参拝をせず、政教分離に違反しないよう参拝していました。
これにより、憲法上の問題はクリアしていると言えます。

参拝に関しては問題はクリアできましたが、靖国神社自身の問題が残っています。
靖国神社自身の問題、それは合祀する故人を勝手に決定しているということです。

これはA級戦犯だけを言っているのではありません。
祀られたいか祀られたくないかの意思確認をせず、合祀しています。
これは憲法違反と言われてもおかしくない行為です。

祀らないでくれ・分祀してくれといわれても、教義だからできない、というのは靖国神社の自分勝手すぎる主張です。
他人の権利を侵害してまで教義に固執しすぎると、いずれ支持を失ってしまうでしょう。

そのため靖国神社は早急に分祀できる体制を整えるべきでしょう。
キリスト教の信者の方や韓国の方の中には、
「勝手に合祀されるのは耐えられない。分祀しろ。」
と言っている人もいますが、これは至極当然な話。
この点に関しては、例え外国からの声でも耳を傾けなければなりません。
なぜなら、これに関しては靖国神社は、全く正当性がありませんから。


同様にA級戦犯も分祀すべきです。
私は、東京裁判が正当だったかそうでなかったかを論じるつもりはありません。
もはや刑は執行もしくは赦免され、彼らは赦されたわけです。
東京裁判が正当だったにせよ不当だったにせよ、彼らがもはや罪人ではないという結果は同じです。

しかし、彼らは日本国民に対して失政の責任をとったことはありません。
これは負けたことを言っているのではありません。
彼らは情報を改竄し、兵站もろくにできないほど戦線を拡大させ、犬死と言われても仕方がない無謀な作戦に数多くの兵士を投入したのにもかかわらず、彼らはその責任をとっていません。

彼らがそこまで失政を重ねていったかといえば、単純に彼らが自分たちのメンツを守るためであったことは明らかです。
負けを認めたくないために、数多くの軍人・一般人を死なせていったにもかかわらず、連合国の裁判で殺されたから普通の戦没者と同じように祀るというのは納得できません。
遺族の方にも同じ思いの方も多いでしょう。

靖国神社は早急に分祀する方法の検討に入るべきです。
祀られてる方の遺志を尊重するべきですし、その遺族の方の意思も尊重すべきです。


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