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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

目撃者

2019-04-22 23:10:40 | 韓国映画
ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2019>で上映された韓国映画
韓国映画の面白さを詰め込んだサスペンス映画です
リーマンの普通のオトーサンが偶然に殺人事件を目撃してしまいますが
自分の家族を守るために目撃者として名乗らずに殺人者と対決するだけのお話でしたが

その物語の中には、韓国の現代社会の抱える希薄化していく人間関係とか、
無理に自然を拓り開いて開発した高級マンションの地形的な危うさとか、
警察の権力思考とその無能さの問題があるような社会事情を織り込んでいるんですね
ってことで先程人間関係の希薄て書いたんですが

この主人公が住み始めたマンションっていうのは、ある意味中間富裕層でしか買えない代物
ってことでなんとマンション前で殺人事件が起きても
マンションの価格が下がるからっていう理由だけで
婦人会が事件に関して警察には見ざる聞かざる言わざるの署名まで
ってことでなんとただでさえ無能な警察の捜査は進まず

主人公でさえ見ざる聞かざる言わざる・・・ってのも家族に害が及ばないようにっていうのもあるんだけど
結局は犯人にいいようにもて遊ばれ状態

主人公の職業がリーマンってことですが、なんの職種かよくわかんないだけど
何となく保険関係ではないかってオープニングで思わされるのと
殺人犯の執拗な追跡とか、殺人にいたる動機が最後までわかんないですよ
映画自体では殺人鬼で片付けているし
なんと宅地造成のために拓り開いた山が鉄砲水で・・・って一杯遺体が出てきたりと
実に韓国映画の世界観でしたが

あれほど気弱なオトーサンが殺人鬼とのタイマン勝負ってありなんかなぁ
ラストシーンでの主人公のオトーサンがマンションに向かって
”助けて下さい”って真夜中に叫ぶものの、マンションの誰一人出てこない
かほど韓国の人間関係は希薄て・・・
ラストは秀逸でした

2018年製作、韓国映画(日本公開作品)
チョ・ギュジャン監督作品
出演:イ・ソンミン、キム・サンホ、チン・ギョン、クァク・シヤン

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2 コメント

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こんにちは! (ヒロ之)
2019-05-07 15:10:34
コメントありがとうございました。
韓国という国の色んな部分を知る事が出来る作品ですよねえ。
目撃したら知らせるのが筋なんでしょうけど、韓国の警察はあてにならないてのを市民もある程度承知でいるのかもしれません。
熱血刑事がいても、上層部は適当に処理して終わらせろ、みたいな感じもします。
この映画もストーカー男が真犯人として警察のお偉いさんが解決させていたら、本当の犯人は野放し状態ですから。

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Unknown (morkohsonimap)
2019-05-08 00:04:24
ヒロ之さん、今晩は、コメントありがとうございました。
司法があてにならない韓国を映画でしか知りませんが、本当に権力に弱いっていうのは怖いですね
殆ど見ないと豪語しているんですが、いまCSで韓国の刑事ドラマを見てますが
冤罪なんか日常茶飯事っていうように
警察機構も検察機構も腐ってるように描いてるのが面白くて・・・
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