ジャケットに“ノンストップアクション”って惹句に書かれていたんですが
どこがアクション?っていう映画だったけど思いの外おもしろい映画だった。
アクションはオープニング主人公の男が奪った50
万ドルとその取引の麻薬を奪って街中をひた走って逃げるシーンだけ
で逃げ込んだのはなんと路線長距離バスの中
映画なそのバスの中で主人公の姿を写しているだけですから
ここからはほとんどがバス内での会話と電話での会話劇に終始するものの
バス外ではこの後男を追うギャングの女ボスが主人公の仲間たちを拷問するシーンと
バス内で電話で助けを頼む男の別れた元妻のナースと疎遠の実父が登場するだけ
実は強奪した時に主人公は腹に被弾しており
バス車内では血が止まらなくて
電話で元妻に多少の治療を頼んでおり、疎遠の父親には輸血用の血を求めるっていう寸法
さらにバス内でのゆきずった黒人野未成年の女の子が
いわゆるSNSで知り合ったっていうか顔も知らない男の元に行こうっていうことを知り
さらに自称ソーシャルワーカーっていう男とか胡散臭いのも乗っていたりで
バスの内外を交互の移しつつバスは終点に向かって進んでいくだけですが
追うギャングの追ってがそれぞれのバスストップに居て仲間を呼び寄せても降りるに降りられない主人公
車内では自分の娘に重ね合わせたのか未成年好みの男性から少女を救ってみたり
ケビン・ベーコン演じる父親はなんと実の息子をギャングに売っていたりと
物語は想定外の人物の実像を暴きつつ大団円へと・・・
まぁアルバトロスの宣伝部が「ワイルド・ロード」なんてアクションぽい邦題つけてるけどアクション皆無だし
原題の「One Way」ではよかったんじゃないかなぁ
オチの捻りもちょっといい話になっており
ある意味拾い物な作品だったし
いちおう劇場公開されていたんですねこの作品
2022年製作、アメリカ映画
アンドリュー・ベアード監督作品
出演:コルソン・ベイカー、ドレア・ド・マッテオ、トラヴィス・フィメル、ケヴィン・ベーコン