http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITea001029082006
経済産業省は29日、「ゲーム産業戦略~ゲーム産業の発展と未来像~」と題する報告書をまとめたと発表した。今後、報告書をもとに、東京大学の馬場章教授やスクウェア・エニックスの和田洋一社長らが組織するゲーム産業研究委員会が問題点を共有し、具体的な施策を決めていく。和田社長は「これまで、産業界は学や官とのコミュニケーションを取れていなかった。こうした議論をできる環境が整ってきたことに意義を感じている。ゲームに対する偏見もあるようだが、ゲームの有用性を教育分野などでも訴えていきたい」と話した。
報告書によると、ゲーム産業(ソフト)の2005年の国内市場規模は1兆1442億円。このうち家庭用ゲームソフトの規模は1997年の5833億円をピークに減少傾向にあり、2005年は約半分の3141億円となっている。少子化やインターネットや携帯電話など他のメディアの発展などが減少の理由。報告書は、海外市場で日本のゲームソフトの存在感が低下しているとも指摘している。経済産業省の小糸正樹商務情報政策局文化情報関連産業課長は「海外市場に対しても積極的に情報発信をしていく必要がある」と指摘した。
人材不足もゲーム産業上の問題点として挙げている。ゲーム産業に携わる人材は、専門学校の出身者が全体の6割を占め、プロデューサーが不足しているという。馬場教授は「これまで大学ではゲームに対する偏見のようなものもあった。米国などに比べてエンターテインメントの地位が低いのも原因だろう」と分析。「これまでは関心のある研究者や学生が個別に取り組むケースはあったが、今後は組織的に人材育成に取り組む必要がある」と話した。
[2006年8月29日/IT PLUS]
経済産業省は29日、「ゲーム産業戦略~ゲーム産業の発展と未来像~」と題する報告書をまとめたと発表した。今後、報告書をもとに、東京大学の馬場章教授やスクウェア・エニックスの和田洋一社長らが組織するゲーム産業研究委員会が問題点を共有し、具体的な施策を決めていく。和田社長は「これまで、産業界は学や官とのコミュニケーションを取れていなかった。こうした議論をできる環境が整ってきたことに意義を感じている。ゲームに対する偏見もあるようだが、ゲームの有用性を教育分野などでも訴えていきたい」と話した。
報告書によると、ゲーム産業(ソフト)の2005年の国内市場規模は1兆1442億円。このうち家庭用ゲームソフトの規模は1997年の5833億円をピークに減少傾向にあり、2005年は約半分の3141億円となっている。少子化やインターネットや携帯電話など他のメディアの発展などが減少の理由。報告書は、海外市場で日本のゲームソフトの存在感が低下しているとも指摘している。経済産業省の小糸正樹商務情報政策局文化情報関連産業課長は「海外市場に対しても積極的に情報発信をしていく必要がある」と指摘した。
人材不足もゲーム産業上の問題点として挙げている。ゲーム産業に携わる人材は、専門学校の出身者が全体の6割を占め、プロデューサーが不足しているという。馬場教授は「これまで大学ではゲームに対する偏見のようなものもあった。米国などに比べてエンターテインメントの地位が低いのも原因だろう」と分析。「これまでは関心のある研究者や学生が個別に取り組むケースはあったが、今後は組織的に人材育成に取り組む必要がある」と話した。
[2006年8月29日/IT PLUS]