父親的生活

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ふたつの孤独死

2010-07-30 13:05:46 | 出産・育児

夜、ベランダの植木に水やりをしようとしていると、すぐ下でパトライトの回る赤い光が見えた。

ベランダから下を覗き込むと、マンションの隣の古いアパートに数名の警官と救急車が。

事故かと思いしばらく見ていたが、警官の話声が断片的に聞こえてきた。

”保証人の親類は連絡が取れない” ”昨日から電気がつかなくなっていた” 

しばらくすると救急車はそのまま帰り、代わりに警察のバンがやってきて、部屋の中でフラッシュを点火するのが続き、最後はビニールシートに包まれた遺体が、警察のバンで運ばれていった。

マンションに住んで10年になるが、隣のアパートの住人の顔は見た事が無かった。

年配の人だったのか、男性か、女性か、それさえも判らない。

ただ、その人は暑い部屋で一人で亡くなった事だけは判る。


大阪で、子ども二人がアパートで死んでいたというニュースがあった。

3歳と2歳の兄弟は外傷もなく、部屋で仰向けで亡くなっていたそうだ。

母親は行方不明。

こういうニュースは本当に心に突き刺さる。


この兄弟の死因は判らないが、

せめて、母親に看取られて亡くなっていたのなら

せめて、兄弟で一緒に亡くなっていたのなら

気休めにもならないと判っていても、そんな事を考えてしまう。


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