父親的生活

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陣痛の痛みって

2004-05-31 12:49:29 | 出産・育児
「で、陣痛ってやっぱり痛かった?」

少しおなかの大きくなり始めた矢野さんが妻に興味深そうに聞いている。
矢野さんは11月に出産予定(初産)で、やはりとても興味があるのだろう。

5月最後の日曜日の午後、野菜ジュースが入ったグラスの氷が、「カラン」と乾いた音を立てて崩れた。毎日のニュースでは”観測史上最高気温”をクリアーするほど暑い5月。今年の夏は暑くなりそうである。

「もう忘れちゃった。でも大変だったと思う」
眠る一成をあやしながら妻が笑顔で返していた。

今思えば大変だったはずだ、だって一成は3500g近い大きさで生れたし、陣痛が連続的になってからも生れるまでは9時間近くかかったのだから。いつもは穏やかで、感情なんて余り面に出さない妻があれだけ叫んだのだから、よっぽどのことだったと思う。「もう一度おなかに戻って欲しいと思った」と出産直後の妻はそう振り返っていた。

さて、陣痛が怖いなぁと思っているのは誰でもそうだと思う。実際、父親教室の時殆どの奥さんがそう言っていた。初産の人は更に痛みがわからないし、「スイカが丸ごと出てくる感じ」とか、「このまま死ぬのではないかと思った」とか、「ゾウにおなかを踏まれたみたい」等と生んだ人は色々言うもんだから、不安が募るばかりなのだろう。

小学校の時、予防接種が大嫌いだった。順番に並ばされて、次々と注射を打たれる。刻々と自分に順番が近づく。さっきまで笑っていた前の友達に順番が回ってきた。ぐっとこらえた目尻に涙が浮かぶ。僕はそれを見ているだけでちびりそうだった。

多分そんな心境だろう(^^ もっとすごいって? お母様方すみません・・・。

でも、陣痛無しでは子どもは生れてこないという事だけは確かだ。笠松先生は、「陣痛が来た時に、あ、来たな」と思えるゆとりが大切だと言っていた。実際、妻も「なんとなくおなか痛いな」から始まったみたいだし、友人なんて「前の夜食べた刺身にあたったかな」くらいに思っていたらしい。そういう話を聞くと千差万別で、結局はその人次第ということだろう。

「陣痛が始まったら「よし、始まった」とにっこり微笑むくらいの方が良いんだよ、そう思えたら陣痛は乗りきったも同然」とは笠松先生。一ついえることは、本当に肝っ玉の座ったお母さんは余り過剰表現をしないと言うことかな。「痛かったよ、大変だった」とさらりと言ってのける。そんなことよりも、その後の育児の方がもっといろんなことがいっぱいあるよと言いたげに。

だから、陣痛の痛みは想像しない方が良いと思う。考えすぎるから。
まぁ、私は一生陣痛はないから、わからないけど。スミマセン。

あ、でもね、先生が言ってたのは、6時間以上歩くと絶対生れるらしいです。
だから、戦争で空襲の中逃げ回った直後とか、地震で家を投げ出され、歩き回った後に生れるという話を良く聞くのかなぁとも思ったりした。

えー。つまり・・・
この話だけは男が書いても結論がだせないなぁ・・・・




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