父親的生活

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

青空の下で

2004-10-21 11:42:57 | 出産・育児
おはようございます。
台風一過、和歌山は素晴らしい青空が広がっています。
ロココさん、真っ黒で渦巻く嵐の空の上に、やっぱり青空はありましたね。

さて、昨日のエントリで書いた、野菜の話ですが、今日も少し書きますね。
レタス10000円の相場の意味は「一般の人は買わないで下さい」のサインなんです。
レタスは不足しています。店頭にレタスの並ばない小売店もそろそろ現れるかも知れません。
どうしてもレタスが必要な人以外は、なるべく他の物を食べて下さいねという事なのです。

皆さん「混合米」って覚えています??
数年前に米不足のときに、政府がタイ等の米を緊急輸入して、日本米50%に細長いタイ米を50%ブレンドしたあの米です。
米が無いから、仕方なく食べましたよね。その翌年、国産米100%のご飯を食べた時に、皆さん「やっぱり国産米はおいしいなぁ」と口にしたと思いますが、覚えていますか??
野菜は今、そういう状況を迎えようとしています。
今日も品物が手に入りません。店ごとに納品数量を少しずつ減らしたり、店舗間での調整をしていますので、見た感じはあまりそう感じないかも知れませんが・・・

過去にも同じ様な場面はあったかも知れません。私がこの業界で仕事を始めてからでも、確かに何度かありました。
でも、今は少し事情が違います。
○ 耕地面積の減少・・日本の耕地面積は2000年で479万ヘクタールですが、10年前と比べると1割減少しています。そして今も減少を続けています。
  良く考えて見てください。畑に家を建てるのは案外簡単ですが、家を畑に変えるのは非常に大変です。畑はこれからも減少するでしょうね。
○ 農業者の高齢化・・60歳以上の高齢者が大多数を占めています。今回の被害を機に、農業を辞められる方も多いでしょう。

日本の人口は今後減少に転じますが、それまでは待てない計算です。

「では、輸入すれば?」と安易に考えられますが、それも難しくなるでしょう。
世界の人口は今も増え続けています。昨日は中国の事を少し書きましたが、世界の耕地面積はここ20年ほどほぼ横ばいなのです。
人口は増えて、耕地面積は変化無い。矛盾がありますよね。実は20年で単位面積あたりの生産量が2倍になっているんです。
地球という規模で見ると、生産性を上げて一生懸命カバーしているんですね。でも、そろそろ限界。
今後は人口増加のペースに追いつかなくなる様です。

加えて、世界レベルでの異常気象、情勢不安等もありますから。
もしかすると野菜は来年も高いかも知れません。
それどころか、手に入らなくなるかも知れませんね。「昔はパパたちは”サラダ”を良く食べたんだよ」なんて言いながら夕食にポリポリ錠剤を食べたりしているかも知れませんね。
銀河鉄道999の星野鉄郎君の好物は「ラーメン」でした。物語の中では合成ラーメンが主で、一度だけ「天然ラーメン」を食べた鉄郎が、えらく感動していた場面がありましたが、本当にそういう時代が来るかも知れませんね。

国内で賄えると一番いいと思っているのは、誰でもそうだと思います。
だから、国内で賄える方法を考えなければいけませんよね。
輸入物が安すぎて、生産者が意欲を無くしているという考えもあるといいますが、解決法はあるのでは?と思っています。
そのあたりは又明日。

難しいネタが3日も続くと申し訳ないので、夜に「今日の一成」をアップします(^^;
午後は、秋晴れの素晴らしい青空の下、みかん山に被害状況の調査です。


最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
里山に惹かれて、里山を歩き続けているわたし。 (ロココ)
2004-10-21 12:23:25
里山に惹かれて、里山を歩き続けているわたし。
農業が、いかに日本の自然を豊かなものにしているか実感します。
そして、彼らが一番最初に風の変化を読み取り、土地の声を聞く人々なのですよね。
彼らが、わたしたちのカナリアです。
彼らが悲鳴をあげているなら、それはわたしたちも早晩手痛いしっぺ返しを受ける前触れだと思います。
なんとかして、手をたずさえて、生きていきたいですね。それは、なによりも私達の子供のためにも大切なこと。。
トラックバックありがとう。いろんなこと勉強になります。
返信する
そうですね。そういう事には高校生の頃気づいて (いわ)
2004-10-21 13:08:04
そうですね。そういう事には高校生の頃気づいて
それと、食料生産、農業生産という一次系は
技術革新によって倍倍という進歩はしない。
工業技術とは違う、ということを思って
将来必ず人類に貢献するのは農学部だ!
と思って、進学したのですが、仕事はその方へ
は進まず。節を曲げたというのでもなかった
のですが、今からでもできる事は真剣に考え
たいと思っておる昨今です。
しかし、今回は台風が直接原因ですが、
危機は近づいているのがはっきりしましたね。
返信する
はぁ。。 (pinpin)
2004-10-21 13:10:16
はぁ。。
昨日の記事と続けて読ませていただきましたが、
ホントにどうしましょう、わたし何しましょう。。。
って考えます。
呑んだくれでのんべんだらりと生きてきたわたしですが、
子どもを持つとこんなに変わるんですね。
しみじみ・・
一消費者として出来ることって何でしょう?
子ども達が野菜の味を知らない、とかそんな未来は切ないです(;_;)
返信する
ロココさん>トラバしてしまいました。 (seurat)
2004-10-21 13:45:45
ロココさん>トラバしてしまいました。
地球の一員である事は、忘れてはいけませんよね。

いわさん>その能力が農業に活かされていたならばなんて思ってしまいますね(笑)
でも、そんな志とは裏腹に、農業会は閉鎖的なんですよね。

pinpinさん>私なんて、開き直って、手塚オサムや松本レイジってすごいなぁなんて感心したりしていますよ
返信する
お産の日、以来、ときどき立ち寄らせて頂いてます。 (tanaka)
2004-10-21 15:34:23
お産の日、以来、ときどき立ち寄らせて頂いてます。
野菜、食料、の問題、興味深く読みました。

このごろは毎日、庭の畑に
 小松菜、大根(和歌山ダイコンという種類)、
 アブラナ、チンゲンサイ
など植えています。
 苗で買ったブロッコリーや水菜も
青虫を指でひねりつぶしています。

 6畳ほどの広さでも、半日しか
日が当たらなくても、野菜はけっこうできますね。
例えばニラなど、一回でき出すと、一年に
数回刈れますし、何年も収穫できる。買うことは
なくなります。

 私は家の近くの空き地も借りて
野菜を作っています。雨の前後に種を蒔く、
犬の散歩の後の糞を埋める、程度ですが、
おどろくほど簡単になんでも作れます。

 地面のある方、まず、種を蒔きましょう!
返信する
seuratさんこんばんは。 (篠田耕一)
2004-10-21 22:00:35
seuratさんこんばんは。
ついに、南信州も台風にやられました。
いままで奇跡的に上陸した全ての台風がそれてくれてたんですが、さすがに10個も来ると、もう奇跡は起こらないようですね。
野菜の高値は、8月蒔きの野菜の収穫(11月中旬)くらいまで続きそうですね。
その野菜も、今回の台風でだいぶやられたみたいなので、収穫まで行ける分かりませんが…

おっしゃる通り、この異常気象に加えて、これからの日本の経済、中国や東アジアの発展を考えると、かなり近い将来
日本は、飢えに苦しむ国になってしまいそうですね。
水も豊富で、とっても自然が豊かなのに…
返信する
台風来てしまいましたね~。野菜大好きの私には辛... (SAKI)
2004-10-21 22:19:52
台風来てしまいましたね~。野菜大好きの私には辛い話です。いや、そんな次元ではないですが。結姫も肉よりは野菜を好んで食べる子なので、レタスやほうれん草がない最近の食事がかわいそうです。でも高いんですもん。
やまけんさんのところも見に行ってきました。それで危機に面しつつあることは理解できました。でもpinpinさんと同じく何ができるだろう、と。
明日の記事楽しみにしています。
もちろん癒しのかずくんも☆まだかな~。
返信する
seuratさん、おはようございます。 (マユ)
2004-10-23 09:35:18
seuratさん、おはようございます。
野菜の話、続けて読ませていただきました。
TVで台風で被害にあわれた農家の方たちの映像を見ました。収穫寸前の白菜やキャベツ・・・根が腐り、捨てるしかない・・・農家の方たちの気持ちを考えるといたたまれない気持ちになります。

近年の異常気象、それに伴う情勢不安、日本の経済、日本の農家の行方・・・危機感を覚えます。
子供たちのためにも、今私たち一人一人が出来る事って何なのでしょうか・・・・。
子供たちには明るい未来を残したいですよね!
返信する
大変な台風でした・・ (美頬)
2004-10-23 20:46:08
大変な台風でした・・
親戚の住んでいる町も水没してしまいました・・
つらいくるしいことはありますけど、あたたかいご飯をいただくときには笑みがこぼれてしまいます。
笑みと幸せとを売ってくれるseuratさまのお仕事なんだろうなあ、と思いました。
返信する

コメントを投稿