
『回転ガラス板(精密光学)』
(ペイントされた5枚のガラス板がメタルの軸を中心に回転し、1メートルほど離れて見ると一つの円になる)
要するに、無かった(見えなかった)光景の現出である。光による視覚の錯誤が引き起こす現象であり、計算による予知を超えるものではないか。
〈こうすればこうなる〉というプロセスを超越し、瞬時に描き出される光景は、ある意味奇跡だが、その意味付けの論理のほうが後手に回る。
自然(存在)は奇跡だが、天体におけるその証明は長い時間、未来に向けての課題ではないか。
この『回転ガラス版』における《円》の浮上・この幻は、エネルギ源の供給と正確な立ち位置の決定が条件である。
わが地球は、条件のほうが先回りして存在という現象(地球上の社会/世界)を見せているのかもしれない。
(写真は『DUCHAMP』TASCHENより)
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