続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

帰巣本能。

2012-06-05 06:06:29 | 日常
 あの小さな体のどこにそんな能力が隠されているのかと思う。
 春になるとやってくるツバメ・・・あのツバメはどうやって遠路はるばる旅をしてまったく同じ場所に帰ってくるのだろう。同じエリアではない、同じ巣に帰ってくる不思議。
 忘れることなく同じ場所を訪れ卵を産み育てる。


 わが家にも30年近く前からツバメの巣があって毎年のように玄関のたたきを汚してくれたけど、スズメがちゃっかりその巣に入ってからはバッタリ・・・それでも毎年、それとなく様子を見にきていることは玄関のガラスに姿が投影される事で判明。今年も巣作りを迷っているのか断行しようとしているのか、枯葉(草の細い軸)らしきものや粘着性のある濡れた泥がぽとぽと落ちている。


 先日友人宅の前を通ったら、玄関先に細い帯状の紙片がひらひら風に舞っているのを見た。築二十年も経つというのに未だに毎年やってくるというツバメを防御するための紙片。友人曰く、新築の玄関の軒にツバメが巣作りを始めようとしているのを見て棒で追い払ったけど、懲りずにやってくるので、その場所に細長く切った紙を貼り付けたとのこと。(ツバメの糞を片付けるのはちょっとした作業、しかも小さな虫が飛んだりするので不衛生)

 でも、ツバメってすごい!
 断られ続けて二十年、それでも毎年、その場所にやってきて巣を作ろうとするなんて、見上げた根性。


 帰巣本能・・・一度決めたら二度とは変えないのかな?

『風の又三郎』341。

2012-06-05 05:59:55 | 宮沢賢治
「発破だぞ、発破だぞ。」とみんな叫びました。一郎は手をふってそれをとめました。庄助は、きせるの火を、しづかにそれへうつしました。

☆初めての巴(渦巻き)、初めての派(元から分かれたもの)、経(常に変わらない)宇宙の衆(それぞれ)の星は、化/形、性質を変えて別のものになる。

『城』843。

2012-06-05 05:50:43 | カフカ覚書
「さっきも申しましたように、あなたにたいしては職務上の秘密などというようなことは言いません。しかし、いかになんでも、あなたご自身に書類をさがしていただくようなことまでは、どうもね」

 職務/Amt→Art/方法、やり方。
 書類/Akten→acht/追放。
 言う/sagte→Sage/伝説。

☆たとえ伝説であっても、あなたにたいしては方法の秘密などということはありません。いかになんでも、あなたご自身に追放を試みるというようなことまでは、どうもね」