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御前崎と、三保の松原

2020年10月30日 | +静岡・愛知

ホテルをチェックアウトしてから、愛知から静岡へ太平洋沿いをドライブしました。

愛知はトヨタ、浜松はスズキ、ヤマハ(バイク)、ホンダ(創業の地)と、この地域は車とバイクに縁の深い土地柄で、そのおかげか、道路事情がすばらしくよかったです。無料の自動車専用道(バイパス)が愛知~静岡の太平洋岸沿いに長く続き、快適なドライブでした。

最初に目指したのは、御前崎です。台風のニュースでよく耳にする地名ですが、この辺りは強風を利用した風力発電の風車がいくつも続き、波が高く、サーファーの姿も見られました。静岡県の陸地では最南端となります。

こんな感じの気持ちのいい道路を走ります。頭の中では、The Chainsmokers の "Closer" が流れていました。^^

御前崎灯台から南東方向の海です。移り行く海の色が美しい。海岸沿いは波が高いです。

ビューポイントから、iPhone でパノラマ写真を撮ってみました。

1872年起工。日本の灯台の父と讃えられる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントン氏設計の白亜の美しい御前崎灯台です。(未見ですがなぜか主題歌は知っている) 映画「喜びも悲しみも幾年月」(1957) の舞台にもなったそうです。

灯台の上に上ってみました。

南西方向の海。先ほどより少し高くなったのがわかるでしょうか。すばらしい眺めですが、実のところ景色を堪能するどころではなく、風があまりにも強くて、飛ばされそうになり、手すりにしっかりしがみついていました。^^;

御前崎を出てから、さらに海岸沿いに北上し、旅の最後に訪れたのは、三保の松原です。

ここは富士山を望む絶景地として世界遺産にも登録されていますが、私にとっては三島由紀夫の遺作「天人五衰」の舞台であり、いつか訪れたいと願っていた場所です。

駐車場から海浜に向かって歩くと、松林に ”羽衣の松” があります。三保の松原は羽衣伝説の舞台で、天女が舞い降りた時、この松に衣を掛けたとされています。

松林を抜けて、浜に出ました。目の前にあるのは駿河湾、向こうに見える陸地は伊豆半島です。

着いた時は雲に隠れて見えなかった富士山ですが、しばらく待っていると雲が動いて、ようやく姿を見ることができました。青いシルエットが美しかったです。

空はすっかり秋の雲でした。

この後は、東名に乗って一気に帰りました。静岡~愛知旅行記はこれでおしまいです。長い間おつきあいくださり、ありがとうございました。


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8 コメント

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オオこれが (だぶるえんだー)
2020-10-31 12:21:58
  素晴らしい風景です。しかしわたしの頭を横切るのは
「ローカル女子の遠吠え」
というコミカルな漫画作品です。
  江戸時代に日本で砂糖の栽培が始まったとき、静岡県が北限になったようです。列挙されている産地(栽培に成功した国々)を見ますと。やはり関東は気候がきつすぎたのでしょう。土壌の問題もあったでしょうけれど。
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素敵ドライブ (ノルウェーまだ~む)
2020-10-31 13:43:34
セレンさん☆
車好きのご主人様が気持ちよく運転なさっている様が思い浮かびます(お顔は存じませんが・笑)
風が強くてしがみついていたとは思えない水平線真っ直ぐの美しいお写真の数々ですね~
ドライブの選曲も素敵~♪
頭の中でということですが、実際はどんな曲を流してドライブなさっていらっしゃるのかな?
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☆ だぶるえんだーさま ☆ (セレンディピティ)
2020-10-31 23:13:51
だぶるえんだーさん、こんばんは。
「ローカル女子の遠吠え」は静岡を舞台にした漫画なのですね。
静岡は横に広いので、東と西では文化も多少違いそうです。

砂糖の北限は、サトウキビの北限という意味でしょうか。
テンサイは?と思ってWikiを見たら
テンサイが北海道で作られるようになったのは明治期に入ってからで
商業ベースに乗るようになったのは昭和に入ってからなのですね。
勉強になりました。^^
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2020-10-31 23:22:31
まだ~むさん、こんばんは。
道路事情がよかったので、夫もロングドライブが苦にならなく
楽しんだことと思います。

灯台の上は、風が強くてほんとうに怖かったです。
写真を撮るのもやっとのことで、
水平線がひん曲がった写真もたくさんありますよ。^^

気持ちのよい海岸線に、この曲のMVを思い出しました。
車の中では、ラジオのFMかAFNか、あとはもっぱら夫の選曲です。
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相当に煮詰めないと (だぶるえんだー)
2020-11-01 08:49:01
  すいません。サトウキビでした。甘蔗とも呼ぶようですね。
  小生サトウキビの収穫を手伝った経験があります。脱葉鎌と呼ばれる珍妙な道具を使ってね。そのとき少しかじってみたのですが、ほのかに甘いだけでしたね。これなら柿の方がいいやと思いました。
  テンサイは寒い土地でも育つようですね。ヨーロッパの人々には嬉しかったでしょう。
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☆ だぶるえんだーさま ☆ (セレンディピティ)
2020-11-01 11:29:18
だぶるえんだーさん、こんにちは。
お返事ありがとうございました。

>小生サトウキビの収穫を手伝った経験があります。
そうでしたか!
宮古島を訪れた時、一面に色がるサトウキビの風景が
沖縄ならではで強く心に残りました。
どうやって砂糖にするのか知りませんでしたが
やはりそのままではなく煮詰めて作るのですね。

以前、メイプルシロップを作る農園を訪れたことがあります。
サトウカエデの幹に傷をつけて、樹液を採取しますが
樹液そのものはやはりほのかに甘いだけでした。
1/40に煮詰めて、シロップにするとうかがいました。
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あんなもん研げるかイ (だぶるえんだー)
2020-11-02 19:40:50
  興味深いお話です。メイプルシロップですか。
  百科事典で調べたのですが、ヨーロッパのテンサイ糖生産は、カリブ海における奴隷制廃止で飛躍したようです。ごみつ通信で紹介した(のちに、ごみつさんが取り上げてくださり喜びに震えました)
「黒いナポレオン」
を思い出しました。なにもかも繋がっています。
  わたし刃物の研ぎができるのです。しかし脱葉鎌を研げと言われたときは困りました。

  
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☆ だぶるえんだーさま ☆ (セレンディピティ)
2020-11-02 20:57:45
だぶるえんだーさん、こんばんは。
黒いナポレオンとは、ハイチ独立運動の指導者のことなのですね。
サトウキビを使ったお酒、ラム酒は、カリブで生まれたお酒ですし
なるほど不思議なつながりを思います。

サトウキビに使う脱葉鎌、思わずググってしまいました。
先が2又に分かれていて、おもしろい形をしているのですね。
こんな鎌は初めて見ました。
これを研ぐのはたしかに難しそうです。
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