昨秋の函館旅行記がまだ終わっていませんが、今年7月に訪れた京都の旅行記を先に書くことにいたします。夫の京都出張にあわせて、私は東京から、息子は奈良からやってきて、土曜日に合流しました。
ちょうど祇園祭のさ中。いつものホテルの予約が取れず、今回は四条の ザ ロイヤルパークホテル 京都四条 に宿泊しました。シンプルで使い勝手がよく、お部屋の浴槽が大きかったのが個人的にはよかったです。現地で買った入浴剤を入れて、ゆったりとくつろぎました。
旅は土曜日のお昼に待ち合せた、こちらのお店からスタートしました。
四条と五条の間、烏丸通りからちょこっと入った住宅街にある 松粂 (まつくめ) さんです。趣のある京町家の雰囲気にほっと心がなごみます。とはいえ、エアコンの室外機が表に出ていたり、お店の前にママチャリが止めてあったり、飾らぬ風情がまたよい感じ。
こちらはもとは仕出し料理屋さんだったということですが、お手頃価格で本格的なミニ会席のランチが楽しめます。お隣のテーブルでは女子学生4人が期末試験の打上げランチ?なんとも微笑ましい雰囲気でした。
こちらがお昼のミニ会席のお膳です。酢の物、焼物、煮物、揚物、ごはんとお吸い物がついて、どれもおいしかった! 私は特に関西風のふわっふわの出汁巻き卵と海老真薯が気に入りました。これぞ京都というお味でした。
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おいしいお昼をいただいた後は、市営地下鉄とバスを乗り継いで、金閣寺へと向かいました。
金閣寺は、正式名称を鹿苑寺(ろくおんじ) といい、銀閣寺とともに相国寺の塔頭(たっちゅう)寺院のひとつです。でもこの金色に輝く姿は相国寺以上に知られ、国内外を問わず人気がありますね。この日もおおぜいの観光客でにぎわっていました。
1397年に足利義満によって開基された後、2度の落雷、応仁の乱、さらに放火による焼失を経験し、ドラマティックな変遷をもつお寺です。1950年の放火事件は、三島由紀夫の小説でもよく知られています。
2020年12月に京都を旅行した際、金閣寺がちょうど修復中で訪れるのを断念したので、今回予定に入れて楽しみにしていましたが、山々を借景にして水辺に浮かび上がる斜利殿(金閣)の神々しい美しさに圧倒されました。
金閣寺を訪れたのは、ひょっとしたら修学旅行以来でしょうか。当時、中二病を患っていた生徒たちの間では、金閣寺より渋い銀閣寺の方が人気が高かったような記憶があります。^^
でもあらためてこうして見ると、落ち着いた金色が自然の風景の中に違和感なく溶け込んで品格があり、しみじみと美しいと感じました。
後方からパチリ。高低差のある境内全体が広大な庭園となっていて、暑い中ではありましたが散策が楽しめました。