京都旅行記(2023・夏)の続きです。前回までの記事はこちら。
1.京都旅行記(2023・夏)松粂さんのミニ会席 ~ 鹿苑寺 (金閣寺)
2.京都旅行記(2023・夏)新島旧邸 ~ kawaCOFFEE
3.京都旅行記(2023・夏)草風土 うしのほね @先斗町
京都といえば宇治茶が有名ですが、実は珈琲店も多いです。それもレトロで趣のある昔ながらの珈琲店。こうしたお店では、たいていモーニングを提供しているので、ホテルではなく、珈琲店で朝食をいただくのを楽しみにしていました。
今回は、ホテルの近くにある 高木珈琲店 高辻本店 で朝食を楽しみました。
ビルの1階にありながら、さりげなく歴史を感じる店構えです。どこに行っても自転車が止まっているのが、京都らしい風景です。
朝の目覚ましの一杯のなんておいしいこと。アフリカや南米のコーヒー農園では、昔は収穫したコーヒー豆をロバで運んでいたのでしょうか。物語を感じるイラストが味わい深い。
こちらは、名物リッチモーニング。厚切りトーストに、スクランブルエッグ、ソーセージ、ポテトサラダがついたプレートです。トーストの焼き色と溶けたバターがたまりません。
私はホットケーキをいただきました。懐かしさを感じる優しいお味です。
ブラウンを基調にした落ち着いたインテリアが居心地よくほっとします。キッチンの中では親子3代?おじさまたちが忙しそうにお仕事しています。クチコミで評判が広まっているのか、外国の旅行者の方たちも多かったです。
カウンターの上に出ている棚状の板が何かしら?と気になって、ひょっとして昔はテレビを置いていたのではないかしら?とコーヒーを運んできた3代目らしき若いお兄さんにお聞きしたところ、ちょっと考えて (煙草用の) 空気清浄機だと思います、との答えでした。
(お客様がひと段落して、スタッフの方が隅の席で休憩タイム)
がっかりした顔に見えたのか、その後お兄さんは (上の写真にある) 壁のくぼみを指して、テレビはここにありました、と教えてくれました。はずれたけれど、当たらずとも遠からず。ちょっとうれしくなりました。^^
たしかに昔のテレビはブラウン管で重かったので、薄い板では支えきれなかったでしょうね。空気清浄機用の棚は店内に3ヶ所あって、その昔は煙草を吸うお客さんが多かったんだろうなーと想像しました。
しばしの間、昭和にタイムスリップしたような感慨を覚えました。
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牛若丸が弁慶に出会ったとされる、京の五条の橋の上。
下を流れるのは鴨川。左に納涼床を設えた料亭が並んでいます。