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京都旅行記(2023・夏)新島旧邸 ~ kawaCOFFEE

2023年10月14日 | +京都

京都旅行記(2023・夏)の続きです。前回の記事はこちら。

1.京都旅行記(2023・夏)松粂さんのミニ会席 ~ 鹿苑寺 (金閣寺)

金閣寺を訪れた後は、バスに乗って京都御所方面へ。御所のすぐ横にある、新島旧邸を訪れました。宗教家であり教育者、同志社大学の創設者である、新島襄 (にいじまじょう) の私邸です。ここは同志社大学発祥の地で、大学が移転した後の跡地に建てられました。

建物は鎧戸のあるアメリカ・コロニアル様式ですが、どこか和の佇まいも感じられます。

新島襄は近代日本におけるキリスト教の祖ともいうべき人物で、クリスチャンの端くれとして一度はここを訪れたいと思っていましたが、公開日が限られていてこれまで旅程となかなか合わず、今回ようやく訪問の念願を果たしました。

アメリカに憧れ、アメリカに渡って大学で自然科学や神学を学び、後に日本でキリスト教の伝道と教育に生涯をささげた新島は、日本を代表する宣教師として、アメリカのワシントン大聖堂にも彫像が掲げられています。

新島襄は、大河ドラマ「八重の桜」で八重の夫として登場しているので(演じているのはオダギリジョーさん!)ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

建物の中には入れませんが、窓越しに中を見学することができました。竣工は1897 (明治11) 年。洋風の外観、そして家具も洋風ですが、間取りは日本風で、日米両方の文化を愛した新島らしい邸宅と思いました。

上の写真は書斎ですが、和と洋の要素がまざりあい、畳のお部屋に洋風の家具を置いているような印象を受けました。西洋風の鎧戸の上に、明り取りの欄間があり、障子がはまっているのがユニークです。壁一面に書棚がありましたが、その8割は洋書ということです。

こちらはダイニングルーム。奥に見えるのは応接間です。洋風のお部屋ですが、間が日本式の襖で区切られているのがおもしろい。お部屋はすべて洋間でしたが、新島亡き後、八重は洋間のひとつを改造し「寂中庵」というお茶室を作りました。

建物の裏側です。同じコロニアル様式でも表側とは少し違ったデザインで、ニューオーリンズのフレンチクォーターに見られる建物に少し似ているように思いました。こちらも窓の上には明り取りの欄間が設えられています。

新島襄の生涯を知る上でも、建築物としても、興味深い建物でした。

***

新島旧邸を訪れた後、どこかでひと休みしようということになり、ぶらぶら歩いて偶然見つけた珈琲店 kawaCOFFEE (カワコーヒー)  に入りました。

窓際に横並びに4席、キッチンに面したカウンターに4席あるのみのこじんまりとしたお店ですが、町家風の落ち着いた佇まいが心地よく、マスターの気さくな笑顔に誘われるようにして窓側の席に並びました。

メニューは、本格的なコーヒーから、自家製のカステラなどのスイーツまで。カステラは人気のようで、わざわざ買いにみえている方もいらっしゃいました。

せっかく珈琲店に入ったので、ホットコーヒーにしたいところでしたが、この日は冷たい飲み物&甘いものが欲しくて、めずらしくコーヒーフロートをいただきました。冷たいアフォガードといった感じでおいしかった! 生き返りました。

窓の外にはマスターが配達用?通勤用?に使うのでしょうか。お店の名前の入ったかわいい自転車が止まっていて、絵になりました。

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