友達に教えてもらってすぐに図書館で予約しましたが、直木賞を受賞している人気の本でやっと順番が回ってきました。読み始めると宮本輝作「泥の河」を思い出しました。心淋し川のある心町(うらまち)の長屋でのお話。貧しい家庭で育って塵芥の川のそばの劣悪な環境でも人は生きていかなくてはなりません。貧しくても器量が悪くても恨みがあっても最愛の人を亡くしても自分の生きる場所を受け入れて、自分に出来ることを見つけて助け合って。深い悲しみの中でも生きていく物語でした。川は塵芥でも、かすかな光、ほんの小さな幸せを思って。同じ長屋のお話が6話あり、それぞれの最初にそのお話の暗示のような文章がありました。それを読んだだけでノックアウトされたように感じました。
- 心淋し川―その川は止まったまま、流れることがない。 ―略― ちほはここで生まれ、ここに育った。
- 閨仏(ねやぼとけ)―ここでじっと、腐っていくしかないというのに、無駄な足掻きのように女が顔を出す。 ―略― けれどもそれも、過去のことだ。
- はじめましょ―たったひと晩で、景色が変わった。 ―略― 人もこんなふうに染め直しができればと、ため息をつく。雪景色を横に裂くように、川だけが濁った色を晒していた。
- 冬虫夏草―心町には一本だけ桜の木がある。 ―略― 吉はそっと、中途半端な虫の死骸に手を伸ばした。
- 明けぬ里―人の一生とは、生れ落ちたその時から決まっているのだ。 ―略― どれもが足枷となって、ようの足首に重くまとわりつく。
- 灰の男―忘れたくとも、忘れえぬ思いが、人にはある。 ―略― 虚に等しく、死に近いものーその名を寂寥という。
2022-4-16(土) 図書館資料 請求番号:913/サイ
4月生まれで、一緒ですね。
ブログは後程拝見します。
ツィンギター🎸、すごくかっこいいです。
あんなに弾けたら楽しいでしょうね。
ありがとうございますm(_ _)m
私も読んで見たいですよ。いい小説みたいだから。
処で、今日は私の誕生日でした。
今日で63歳に成りました、、
前期高齢者まで後2年です。
私は、今鬱状態ですが、今日は誕生日と言う事もあり。blogを更新しました。ある美容師の女性との
思い出とか書いて居ます。よかったら読んで見て
下さいね。それから、此れ、女の子2人の演奏です。
エレキギターのツインギターですが、、凄く上手い
ですので、宜しくです・・・・・・。( ´∀`)
https://www.youtube.com/watch?v=DY34-9Ysg_8&list=RDDY34-9Ysg_8&start_radio=1
また来ますね。。。。(๑>◡<๑)