原田マハさんとヤマザキマリさんの対談集「妄想美術館」を読みました。お綺麗なお2人でアートのいろいろなことについてとても楽しそうに対談されています。原田マハさんは美術館のキュレーター(学芸員)から作家に転向されました。ヤマザキマリさんは画家を目指さしてイタリアへ留学されて、その後漫画家としてご活躍されています。アートについてはお2人とも専門家であり、アートから妄想を膨らませて文章にされたのが原田さん。アートから妄想を膨らませて漫画を描かれたのがヤマザキマリさん。専門家のお2人がどのような経緯で妄想して作品を作られるのかが面白いです。違う感性の違う角度からの妄想。妄想とは本当に面白いなあと思いました。妄想できるまでの理解が必要な気がします。絵を見る力、絵を鑑賞する目というのでしょうか。私もこんな対談が出来たらどんなに楽しいだろうなと思いました。今度生まれ変わったら、何か1つのことをとことん学んで、誰かと感想を分かち合いたいと思いました。
「好きな作品ベスト10」が書かれています。原田マハさんの好きな作品は
- フィンセント・ファン・ゴッホ―「星月夜」
- クロード・モネ―「睡蓮」
- ポール・セザンヌ―「リンゴとナプキン」
- ポール・ゴーギャン―「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
- パブロ・ピカソ―「盲人の食事」
- アンリ・マティス―「ダンス」
- レオナルド・ダ・ヴィンチ―「受胎告知」
- ジョルジョ・モランディ―「静物画」
- 俵屋宗達―「風神雷神図屏風」
- 東山魁夷―「道」
ヤマザキマリさんの好きな作品は
- アントネロ・ダ・メッシーナ―「書斎の聖ヒエロニムス」
- アントネロ・ダ・メッシーナ―「男性の肖像」
- アントネロ・ダ・メッシーナ―「船乗りの肖像」
- アントネロ・ダ・メッシーナ―「受胎告知の聖母」
- ヤン・ファン・エイク―「アルノルフィーニ夫妻の肖像」
- パオロ・ウッチェロ―「聖母子像」
- アンドレア・マンテーニャ―「ドゥカーレ宮殿 夫婦の間の一連の作品
- ヴィットーレ・カルパッチョ―「聖十字架遺物の奇跡」
- ジョヴァンニ・ベッリーニ―「総督レオナルド・ロレダンの肖像」
- ジョーダン・ベルソン―「5Essential Films」のうちの「夢の泉」(絵画ではありませんが)
原田マハさんの好きな作品は思い浮かべることができますが、ヤマザキマリさんの方は見たことあるかもわからないのですが、絵が思い浮かびません。こんな時はインターネットで調べたらすぐにわかるのでうれしいです。それぞれの作品名にリンクを貼っておきました。
2022-11-11(金) 図書館資料 請求番号:720.4/ハ
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