仙台バッハゼミナール

2000年4月24日、J.S.バッハの作品の解釈と演奏研究を通してその音楽への理解を深めることを目的として発足しました。

ソナタについて(^.^)

2013年03月24日 | バッハ
皆さま
先日来、グラーフとメールでやり取りしているのですが…何故バッハはKlavierのソナタを書かなかったのか?フルートやガンバのソナタは書いているのに。
というところで気づいた!バッハにとって"ソナタ"とは、通奏低音付きの"トリオ・ソナタ"のように編成におけるカテゴリーだったのではないでしょうか?
そもそも、バロック時代には"Sonate"という名前は"Suite"や"Fantasie"、"Partita"などと同じような、単なる楽曲のタイトルのひとつでしかなかったわけで。cantare(歌う)に対してsonare(楽器を弾く)というところからきているわけだから。従って、かつては"ソナタ"を"奏鳴曲"って訳してましたよね。

で、息子たちがいわゆる"ソナタ形式"っぽい"ソナタ"なるものを書いているのを横目で見ながら、「わしゃそんなものはとっくに作っとるよ」と言わんばかりにポリフォニーのスタイルで作ったものを、"ソナタ"とは名付けずに、頑なに"フーガ"と呼んだだけ。ね?
今でこそ私たちが(バッハの時代にはそんな認識は全くなかったのだ!)"ソナタ形式"と呼んでいるものは、それこそ後付けなのよね。だからさぁ…どうして"ソナタ形式"なんて名前を付けたのかしら。それでややこしくなってしまったんだわ。
とにかく、バッハのあのフーガ(プレリュードにもそんな形のものがもちろんあります)たちが先で、ソナタ形式という名前が後なのよ。それを私たちは逆から見るから不思議な気持ちになるので、よく考えたら当たり前のことなんです。分かります??これって相当の「目からウロコ」じゃない? さえ

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