仙台バッハゼミナール

2000年4月24日、J.S.バッハの作品の解釈と演奏研究を通してその音楽への理解を深めることを目的として発足しました。

We Love Bach III 無事終了!

2023年11月27日 | バッハ

11月22日のバロックダンスワークショップ、そして23日のコンサート、どちらにもたくさんのお客様がいらしてくださって、とっても素敵な2日間となりました。生の音楽で踊る贅沢さ、そしてみんなで作り上げるひとつのステージ。バッハはきっと天国で微笑んでくれていると思います。

これからも、バッハへの敬意を原点にして、様々なアプローチで彼の音楽を追求してみたいと思います。まずは理解しようと努力することです。楽譜そのものもたくさんあるけれど、それだけでは足りません。歴史、言語、身体の動き、当時の生活、キリスト教とのかかわり、家族や社会とのつながり…色々なことを知り、想像し、歌ってみる。それを指と鍵盤の対話に反映させる。大事なことは、ひとりよがりにならないことかもしれません。だって、答えはひとつではないから。同じ曲を3年後に弾いたら、きっとまた違う表情になると思います。音楽は、“生きて”いる!


18c以降のピアノ

2023年11月02日 | ご案内

こちらの記事で紹介した、仙台バッハゼミナールメンバーによる企画 。

二日目のゼミメンバーによるコンサートに際して、こんな資料を作成してみました。

 

バッハの後に続く作曲家たちは、どんな楽器を使っていたのでしょうか。私たちが想像するいわゆる現代のピアノとは、すがたかたちがちょっと違います。

許可をいただき、オランダのフォルテピアノ修復家、エドウィン・ブンク氏が修復した楽器コレクションから、当時の楽器はどんなものだったのか抜粋してまとめてあります。

ご興味のある方は、彼のウェブサイトも是非訪れてみてください。興味深い修復過程も見ることができますよ!

 

https://blog.goo.ne.jp/photo/460615

Fortepiano

 


ワークショップ&コンサート開催!

2023年10月22日 | ご案内

8年ぶりに、仙台バッハゼミナールのメンバー皆でのコンサート&ワークショップを開催します!

 

22日は、2015年と同様に市瀬陽子先生をお迎えして「バロックダンス」のワークショップを。

23日は、バッハのインヴェンションと、後に続く作曲家たちの、バッハの音楽に影響を受けたであろう作品を並べたコンサートです。

 

ぜひバッハの音楽とその魅力を体感してください!

 

「We Love Bach Ⅲ」~こんなに楽しい!インヴェンションへの道のり~

開催日: 2023 年11月22日(水)18:00~ 

「バロックダンスのワークショップ」

   11月23日(木・祝)14:00~「コンサート インヴェンションへの道のり」

会場: 日立システムズホール仙台・交流ホール

チケット: 各日/一般¥3,000・大学生以下¥2,000・小学生以下¥1,500

     両日共通券/一般¥5,000・大学生以下¥3,000・小学生以下¥2,000

お申込みフォームはこちらから↓

https://forms.gle/UzmXmzpAB4VUwEzW6

 

お問い合わせ: MHKS(070)6625 - 9244 または info@mhks.jp

 

 


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2023年09月07日 | その他
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田原さえの世界 III~想い~

2021年05月18日 | ご案内

久しぶりの投稿です。新型コロナウィルスの影響が1年以上も続くなんて、前の「残念なお知らせ」のころに誰が想像したでしょうか。

「田原さえの世界 III~想い~」も、本来ならば4月17日に楽楽楽ホールで行うはずでしたが…それがかなわず(:_;)。でも、小さな会場ではありますが、この素敵なN-oval音楽サロンを使わせていただいて、2回に分けて行うことにしております。

それも、変異株の出現によって、またしても危うい雰囲気を醸し出していますが…もうすぐ、5月29日と6月5日(いずれも土曜日)です。東京も、永沼佳代さん、建部紘子さんと「バッハ三昧」を行った代官山教会で7月4日(日)に延期して行う予定です。無事に開催できますように。

それでも、ゼミは昨年の春からオンラインでの和声と通奏低音の講座を、宮城純一先生のご指導のもとで続けています!

今年の秋くらいには、小さな集まりができるといいな。こういう時こそ、音楽が心を癒してくれます。「バッハは人類を救う。」真実です♪


残念なお知らせ

2020年03月05日 | 今後のスケジュール

音楽を愛する皆さまへ

このコロナウィルスの感染拡大に伴いまして、今月28日(土)及び29日に予定しておりましたワークショップ「多声曲を体感しよう!」とJ.バルチュ先生によるドイツ語の歌の公開レッスンは延期させて頂きます。

落ち着きましたら、また予定を立ててご連絡いたします。

また、通常のバッハゼミ勉強会も、今月はお休みとさせて頂きますね。頑張ればできそうな気もするのですが、きっと皆さんも気になりながら、というのはよくないような気がします。どうぞお家で、それぞれ弾いたり楽譜を見比べたり、色々考えてみてください。来月はできますように!

こういう時こそ、バッハの音楽は私たちに平穏と希望を与えてくれると思います。そう…「バッハは人類を救う!!!」←これ、実はかなり本気で言ってます~!


追伸!

2020年02月29日 | バッハ

皆さま

昨日の追伸です。なんと、『Dance and the Music of J.S.Bach』、私が持っているのは初版なのですが、改訂版ではインヴェンションの10番がCorrenteではなくGigaとしてくくられているそうです。ま、いずれにしても、舞曲の性格であることは同じですが。同じ著者なのですから、改訂版になるまでに研究が進んだり、あるいは著者の考え方が変わったりしたのでしょう。何事も、そうやって変わっていくのですね。情報に振り回されることなく、しっかり自分の感性と知性を磨いていきたいです。

それから、9番のf-mollと10番のG-durの2曲の間に何らかの宗教的な意図があって並べられたという論拠は、今のところなさそうです。確かに、f-mollで受難を、G-durで復活/喜びを表す、ということは否定されませんけどね。インヴェンション、あなどれませんねぇ!

 


多声曲についての講座報告

2020年02月29日 | 今日のゼミ

音楽を愛する皆さま

去る23日、コロナウィルス騒ぎがまだ静かだった、ぎりぎりのタイミングでした。宮崎晴代先生による「多声曲って何?」という講座を無事に行うことができました。20名もの参加者がいらしてくださり、充実した1日となりました。

13ページもある、カラーのネウマ譜も載った資料を準備していただき、超!駆け足で中世からバロックまで、多声曲の変遷を見たり聴いたり歌ったりしました。私たち、何とな~く、「モノフォニー→ポリフォニー→ホモフォニー」というイメージを持っていますが…昔々、グレゴリオ聖歌を教会で歌った時、彼らは確かに単旋律を歌ってはいたのだけれど、その響きの中にすでに5度などの倍音を聴き取っていたのかもしれません。現代の私たちは、あの当時の人たちよりずっと耳の感度が低いから、なかなか実感は湧かないかもしれないけれど。

        

クラシック音楽は、氷山の、水面下にある普段は見えない大きな存在が大切だと感じます。私たちがショパンの作品をピアノで弾くとき、そこにあるのは中世からの音楽の積み重ねの上に鳴っている音楽なのです。知らないことが多すぎますが、ワクワクしませんか?

 

ちなみに!別件ですが、前回のゼミの勉強会で話題になったインヴェンション10番のG-durの9/8。バッハのCorrenteの例として『Dance and the Music of J.S.Bach』のリストに載っていました。やはり舞曲として認識されていますね。ちょっと富田氏にメールしたら、すぐにお返事が返ってきました。すごいなぁ…。

また富田先生にも講座をしていただける日を楽しみに!


♪次回のゼミなど♪

2020年02月11日 | ご案内

音楽を愛する皆さまへ

早くも2月半ば。バレンタインデーも間近ですね(^^)/

さて、われらがバッハゼミの次回の集まりは18日(火)10時から、N-oval音楽サロンです。前回は3番D-durと4番d-mollを取り上げました。この3番はアウフタクトから始まりますが、最初の小節で最初のfis音からかかっているものと2つめのe音からかかっているものがあります。それは、おそらく…バッハの自筆譜を見るとちょっと微妙なので、研究者によって見方が違うと考えられるのです。Henle版でも、出版された年代が違うと微妙にスラーのかけ方が違っていたりしますし、本当に興味深いですよ。そういうものを、バロック時代の奏法や楽譜の書き方などを参考にしながら「どう弾くか?」と色々に考える。結局、自分なりの答えを出すにはその積み重ねしかない、と私は思います。

そのために、アンテナをいっぱい張るわけです。23日の宮崎先生の講座もそうです。バッハの作品を自分で納得できるように弾くには、カンタータなどの宗教曲を知らずには済みません。ヨーロッパから遠く離れて、宗教も生活も歴史も全く違う私たちが、300年前にヨーロッパで生まれた音楽に向かうには、ただピアノに向かうだけではなく、それなりの努力が必要ではないでしょうか。その前に少し準備もしつつ、18日に10番と11番を楽しみたいと思います!

そしてそして、来月28日には、今月の講座をさらに実践に生かすべく、ワークショップを開催します。シンフォニアの9番f-mollを手始めに、「多声曲」を感じるための2時間です。指導は四野見和敏先生。翌29日は、バルチュ先生をお迎えして、ドイツ語の歌の公開レッスンです。私には「音楽は語るもの」なので、言葉がとても大切。生きたドイツ語の発音やアーティキュレーションを体験してください。受講も、聴講も、本当に面白いと思います。


多声曲についての講座です!

2020年01月14日 | ご案内

音楽を愛する皆さまへ

一般社団法人になって初めての、素敵な講座です!

題してズバリ「多声曲って何?」ルターからバッハまで、多声曲の魅力を探ります。多声曲とは、簡単にいえば、複数の人がそれぞれ独自に歌い(演奏し)ながら、お互いに見つめ合い、語り合っているような音楽です。というと、すぐにバッハを思い描きますが、実はバッハよりずっと昔から、時代ごとに変化しながらも歌い続けられてきたものなのです。バッハの音楽を紐解く、大きな手掛かりになりそうですよね!

2月23日(日)第1部は10:30~12:30、お昼休みをはさんで13:30~15:30の予定で行います。

会場はN-oval音楽サロン。会費は各部2,500円、通しで4,000円。それと、資料のコピー代の実費です。

お問い合わせはMHKS:022-794-9244 または E-mail:sendai_bachseminar@yahoo.co.jp です。

さらに、3月28日(土)は、それを実感するために「多声曲を体感しよう!」として弾いたり歌ったり、ワークショップを行います。乞うご期待♪