仙台バッハゼミナール

2000年4月24日、J.S.バッハの作品の解釈と演奏研究を通してその音楽への理解を深めることを目的として発足しました。

今日のゼミ

2011年03月04日 | 今日のゼミ
皆様こんばんは。

遅くなってしまいましたが、2/28のゼミ報告です。
今回もⅡ巻の10番 e-mollについてでした。

前回は「インヴェンション」と「トリオ・ソナタ」について
混乱してしまいましたが、今回は自筆譜と写本について
混乱とまではいかないものの、かなり話し合いました。

ロンドン自筆譜と写本との相違点については今までも比較してきましたが、
このⅡ巻の10番 e-mollは相違点が明らかに多くみられます。

例えば・・
プレリュードでは
 ・3小節目のSop.が、ロンドン自筆譜では単純な屈折形、
  アルトニコルの写譜では滑走音が入る。
 ・43小節目で長い音に付けられたトリルが、それと対応する98小節目では
  ロンドン自筆譜にはあり、写譜にはない。
フーガでは
 ・ロンドン自筆譜では70小節で終わるが、写譜では86小節まで書かれている。
 
などなど。

これらの違いを話し合っているうちに、
ヘンレ版は、プレリュードがロンドン自筆譜で、
フーガがアルトニコルの写譜によるものでは??
という問題があがりました。
ただ、これに関しては再度検討が必要のようです。


その他、モチーフなどの確認をし、
フーガは再度次回へ持ち越しとなりました。

次回の通常ゼミはまだ未定です。

まずは3月10日の形先生の講座です☆
その前に予習ゼミとして、3月7日(月)尚絅です。

3月に入っても寒い日が続きますから
風邪など引かずに3月10日を迎えましょう!


コメントを投稿