わしやま

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アジアンの偽りの微笑み

2010-09-20 21:46:00 | わしやま音楽祭VOL.11
お届けするのは

Asia「The Smile Has Left Your Eyes(偽りの微笑み)」

この曲は

1983年に発表されたエイジアのセカンド・アルバム「アルファ」からの一曲。前作『詠時感〜時へのロマン』(1982年)が全米第1位の大ヒットを記録したのに続いて、本作もヒットを記録した。しかし、前作ほどの巨大なセールスをあげることはできなかった。

ミュージックテープ(カセット)のアルバムの方がLPレコードより1曲(Daylight)多く収録されている。これは前作でLPを録音した海賊版があまりに出回ったためと説明されている。80年代のアメリカではレコードよりミュージック・テープの方が良く売れていた。

レコードでこの曲を聴くためにはDON'T CRYのシングル(B面に収録)を買うしかなかった。

メンバーはデビュー時と変わらず、音楽性も前作の成功を踏襲している。よりポップでキャッチーな作風が展開され、ほとんどプログレッシブ・ロックの面影はない。シングルでは「ドント・クライ」と「偽りの微笑み」がヒットした。

スティーブ・ハウの曲が採用されず、ギターの音が前作に比べて控えめになっている。

しかし、エイジアにとっては本作が最後のヒットになり、その後はメンバー・チェンジなどが激しくなり、バンドは不安定な状態に入る。

この曲は「Don't Cry」に続きセカンドシングルとしてリリースし全米34位を記録している。

アルバム中でも「分かりやすさ」「ドラマティックさ」という点で1、2を争う楽曲。ポップシングルとしては場違いなまでに壮大に盛り上がる「これでもか!」というやり過ぎコーラスに、狙ったとおりに乗せられてしまう自分に苦笑しつつもやっぱり一緒に歌ってしまうのです。

 歌詞的にはいろいろな読み方ができます。ひとつの解釈はたとえばこんなものでしょう。カップルの片方(女性)が別の人に浮気して、それが元でカップルは別れてしまった。

以後、男性の方は人間不信になって放浪し、ようやく悲しみを乗り越えます。

そこに再び現れた元彼女。よりを戻すかと思いきや、彼は言うのです。

「君の瞳からかつての微笑みは失われてしまった。近づかないでくれ。もう遅過ぎる」と。

ところである人によると、この曲に登場する人称代名詞の性別を入れ替えて女性に歌わせるとまた違ったストーリィになると言います。それもいつか、ゆっくり考えてみたいものです。(「WINTER WONDERLAND」 SONGS70-61より)





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