お届けするのは
グループ魂「本田博太郎」
本日は本田博太郎さんのお誕生日ということであっぷしました。
本日還暦を迎え、20代の頃、売れない俳優ながら3人の子供を抱えていた彼ですが、
高校卒業後上京、文学座演劇研究所を経て劇団青俳に所属。その間様々な職業を務めた。
人生の転機は、
1979年の蜷川幸雄演出の舞台『近松心中物語』で、公演中突然腰を痛めたため降板した平幹二朗の代役を、当時無名の本田が次の日の公演から主役として見事やり遂げ、さらに29歳という当時の「帝国劇場」での最年少座長記録も同時につくり、一躍脚光を浴びる。また、蜷川演出の『ロミオとジュリエット』でゴールデン・アロー賞(演劇新人賞)を受賞した。
1980年には『ただいま放課後』の教師役愛称ドンガメの主演で、お茶の間の人気を揺るぎないものにした。このころまで多く存在した“新劇出身アイドル”的な位置におさまりかけるが、次第に悪役や喜劇的な役柄にシフトした。
1981年には工藤栄一に認められ、テレビ『必殺仕舞人』・『新・必殺仕舞人』に主演メンバーとして参加した。その後も映画・テレビ・舞台と幅広く活躍し、現在では日本映画界・テレビ界には欠かせない「名バイプレーヤ・脇役」になっている。
晩年の岡本喜八監督に気に入られて、利重剛と共に「喜八一家」最終メンバー的な存在となった(晩年の岸田森に喜八一家メンバー心得的なアドバイスも受けている)。監督の葬儀では、司会進行を担当した。
現在に至るまで金子修介監督とも付き合いが長い。またその渋い声によりナレーターを務めることもある。
オーソドックスな一般人の役から、キレ気味のヤクザ・犯罪者といった一・二癖もある役どころ、コメディや北京原人までをこなせる高い演技力を基にして独特の「怪演」を披露することも多い。奥山佳恵を見ながら涙ぐんで上半身裸になる男性を演じたアコム、オダギリジョーと共演したライフカード等のCMにも多く出演している(ライフカードのCMは俳優の名前を実名で呼ぶ伝統があるが、彼はこの伝統を破り役名をつけられた初の俳優でもある)。特に仮面ライダーカブトではその怪演ぶりに加えて、ミステリアスさを増していた。
『時をかける少女』(南野陽子主演版)、『君の手がささやいている』などいくつもの作品で父親役を演じているが、『エラいところに嫁いでしまった!』ではユニークな父親役で話題になった。
そんなグループ魂ですが、
1995年、松尾スズキが主宰する劇団大人計画の俳優が結成。
結成時のメンバーは暴動(宮藤官九郎)、破壊(阿部サダヲ)、バイト君(村杉蝉之介)の3名。当初はギターを使ってシャウトする漫談スタイルのコントグループとして活動しており、渋谷公園通り劇場、笑点などにも出演していた。1997年から、ギター、ベース、ドラムを加えたバンド編成になり、その後、幾度かのメンバーチェンジを経て、現在のメンバー編成に到る。2002年、アルバム『Run魂Run』でミディよりメジャーデビュー。
2005年、結成10周年目にしてキューンレコードへ移籍。この年の年末には第56回NHK紅白歌合戦に出場。
バンド名の由来は、ARBの「魂こがして」から。"グループ"は「自分たちのことを"グループ"と言う人はいない」という理由から。
なお、メンバーのほぼ全員が俳優、作家、飲食業などとの兼業ミュージシャンである。
メンバーは、
破壊(阿部サダヲ):ボーカル - コントグループ時代は主にツッコミ。現在も多用され、バンドのトレードマークにもなっているスリッパは元々ツッコミの道具であった。
暴動(宮藤官九郎):ギター、作詞、作曲 - コントグループ時代はギター兼ツッコミ。
バイト君(村杉蝉之介):大道具、ハーモニカ - コントグループ時代は主にボケ。
港カヲル(皆川猿時):MC、ボーカル、作詞、永遠の46歳
小園(小園竜一):ベース、作曲
石鹸(三宅弘城):ドラム、作詞、作曲
遅刻(富澤タク):ギター、作曲、編曲
(以下はMC、コントなどに出演頻度の高い準レギュラー。)
とびだせボーイズ:皆川猿時・村杉蝉之介・荒川良々(荒川は港カヲルの愛人と言う設定のナオミというキャラクターに扮する場合もある)
ローディ川島:スリッパ補充 (都会の山賊ツアーでの港カヲルの話によると、自衛隊に入隊したらしい)
そんな古瀬絵理(おたんじょうびおめでとう!)と同じ潜在能力の本田さんのエピソードとして、
1979年の蜷川幸雄演出の舞台『近松心中物語』で、公演中突然腰を痛めた為降板した平幹二朗の代役に大抜擢される前は全く芽が出ず、その時にはもう子供が3人いたのでこの舞台を最後に俳優を辞め、郷里に帰るつもりだったと、抜擢で注目されて取材の新聞記事で語っていた。
1993年9月20日に『笑っていいとも!』のテレホンショッキングにゲスト出演した際、本田の元に「電話帳にして4冊分」という大量の電報が届いた。原因はニッポン放送のラジオ番組『伊集院光のOh!デカナイト』の企画で伊集院光扮するキャラクター「マドモワゼル詐欺」が「9月20日の月曜日に、『笑っていいとも!』のテレホンショッキングの誰それ関係無くゲスト宛てに電報が激増する」という予言(という名目のリスナーへの煽り)を出したためである。本田の娘がこの番組のリスナーだったため事情が本人の耳に入り、直接本田が番組に電話をかけた。伊集院は非常に萎縮し謝罪するが、本田がとても洒落のわかる人だったので大問題にはならなかった。その後番組ディレクターの提案でゲストとして呼ばれ、本田を褒め称える放送が行われた。
普段の本田は愛妻家で、愛犬家。
1998年頃、壺や陶器の収集に熱中、本人曰く「製作者が壊したくなるような歪な作品が好きで、高価そうな作品や、スタイリッシュな物には興味が無い」と言っている
いうまでもなく彼は「役者」です!!