「子夏曰わく、大徳は閑(のり)を踰えず(こえず)。小徳は出入(しゅつにゅう)して可なり。
<口語訳>
子夏が言いました。「大きな徳は規制・法律を逸脱してはいけない。小さな徳は、細かな規制を多少踏み越えても大丈夫」
<解説>
仁や忠孝のような大きな徳については、ルールを守る必要があるが、身近な日常行為に関連する小さな徳については、そこまで細々とした規則に従わなくても大丈夫だということ。
決められたルールや規則に細々と従うだけの形式主義に陥ることを警戒して、大きな徳や道を実践するための「最低限守るべき規則」を意識して自分の行動を判断すれば良いと教えたようです。
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大道に従っていれば、小さいことにはあまりこだわらずに柔軟に対処していいという教えは、おいらたちの日常でも判断に迷った時の指針になりますね。
でも、最近は小さな細々したことにも世間の目が光っていて、ちょっとした間違いも許さない風潮にあるので、気をつけねばなりません。
このご時世、こういう言葉は行動指針というよりも、何かを造り上げるときの発想の指針として活用すれば生きてくるのかもしれませんね!
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