先日のJAのフェアで「88歳の母が使うミシンを整備して欲しい。」という依頼が有りました。

薄汚れて全体的に曇っていましたが、この手の足踏みミシンとしてはかなり程度が良い方です。

上糸調節器を分解しました。
一つ一つ汚れを落として磨いていきます。

糸取りバネが折れていました。
黒くて丸いのが元々付いていたバネです。
これを加工して修理を試みましたが固く成ってて上手くいきませんでした。

手持ちの糸取りバネの在庫から巻が同じで形が似ているのを探して加工しました。
注油の為にはずみ車を外そうと思いましたら・・・

指さしている所の部品が裏表逆に付けられていましたな。
お客様が自分でやったか?良く分かっていないミシン屋がバラすと大体はここを間違えて組み立ててます。
まぁ、間違えてもあんまり動作に影響はないから良いんですけど(笑)
全体に注油して釜タイミング針落ちなどを確認してから磨きました。

磨けば光る物を磨くのは楽しいです。


メッキ部分で一番手が触れるはずみ車はやっぱり禿げて錆が出ちゃってましたな。
これは磨き過ぎるとメッキも余計落ちるのでここまでです。

ボビンケースも新しいのに変えて縫い目もまずまず綺麗に成りました。
お届け前にもう一度微調整しますけど、磨き甲斐のあるミシンでした。

すごいですね。
うちの祖母も 毛糸編みを
ずっとしていましたが (*^-^*)
幾つになっても手先を使うのは
良いことですね。
最近糸取りバネが折れたって修理も少ないけど、それをいっぱい持ってるの、うらやましいな〜。
いいお仕事された~(毎度のことながら)
さすがです!!
齢をとると、昔使ったものの方が馴染みやすいでしょうから、新品のピカピカよりもこれがいいんでしょうね。
私、わかる~。
好きな方は何歳に成ってもミシンは使われますな。
ここ20年くらいの家庭用で糸取りバネが壊れたってのは無いですからな~
これは磨き甲斐が有りました。