私は技術者？

私の会社での所属は「技術」である。

この「技術」という職種、実はよく分からない。今もってよく分からない。
研究でもない。開発でもない。設計でもない。企画でもない。資材でもない。生産管理でもない。製造でもない。「技術」なのである。
その中でも、私の担当しているのは「プラスチック成形品の生産技術」である。

今日は仕入先様(協力工場)との購買打合せを実質10時間ほど行なった。設計と仕入先様との間に入り、図面に書かれた内容を成形品として生産する際の注意点や成形品を量産品として産み出す金型仕様の設定や確認をひたすら行なったのだ。
これが「プラスチックの生産技術者」である私の仕事である。

これまではシミュレーションを用いて先輩方の「技術」を助けてきた立場であったが、病気を機に携わる業務内容を変えてもらい、自分が「技術者」として自立することを目指している。
もちろん、最初からいきなり全部の仕事がこなせるほど甘い仕事ではない。先輩のかばん持ちとして、先輩の仕事内容を観察し、盗むことによって自分のモノとしていくのだ。その先輩だって、15年前は一介の新人に過ぎず、今のグループリーダーのかばん持ちだったらしい。ということは、私にだってそこまで到達することはできるはずである。

でも、どうやら今日の私はがんばりすぎていたらしい。先輩から「そんなに力入れなくていいよ。」と優しい言葉をかけていただいた。自分でも気が付かないうちに力が入っていたらしい...
また鬱になったらいけない。気をつけないとね。


仕事が終わってから、会社の厚木スキー部主催によるアメリカ帰りのToshiの歓迎会にかなり終盤から参加した。着替える時間も惜しかったのでスーツで参加したら、元部長に「デブ！」と言われた。まぁ事実だから仕方が無い。コートを着ると太って見えるのかな？などと自分に言い聞かせる。
のどが渇いていたので生ビールをまず一杯。ワインも飲んでご機嫌である。
話しているうちに、会社の話になった。どうやらうちの会社は社長が交代するらしい。次期社長はなんと、以前お宅にお邪魔して、梨をバクバク食べて、コーピーをガブガブ飲み、チョコまでバリバリ食べたこともあるＫ専務だという。
直属の上司ではないので、緊張することもなくバクバクと遠慮なく食べたりしていたのだが、そのＫさんが社長になるなんて！ちなみにもう一昨年になるが、休職中の北海道一人旅第１弾ではＫさん宛てに絵葉書を根室から送っている。憶えてくれているとは思わないが、社長になる人に絵葉書を送った人は珍しいだろう。なんだか非常に親近感が湧く。
現社長はうちの会社では技術系としては初のトップだが、本当の意味での技術系社長は今度のＫさんが初めてだ。
現社長は技術系ではあるが、経営工学系統であるらしい。Ｋさんは設計上がりなのだ。そういった意味で、営業系と対比しての技術系でなく、本当の意味での技術系がトップに立つという、創業者が営業畑のうちの会社では初めてのことになるのだ！

ここでまた「技術」という言葉が出てきた。いったい「技術」とは何なのであろうか？
営業と対比しての技術？理工系という意味での技術？研究開発設計という意味での技術？
今の私にはぜんぜん分からない。
ただ、確かなことは「技術」というのは科学でも工学でもなく、それを応用する手段だということだ。研究室だけで再現するのではなく、日常生活に役立たせるために応用する手段なのである。
私はその「技術」を職とすることに誇りを持っている。もちろん、科学や工学にも興味はある。正直、会社に入る時にはそれらの部署に配属されるよう、希望もした。が、今となっては「技術」の職場に配属されて良かったと思えるようになってきた。

あぁ、酔ってるのかな？何書いてるのか分からなくなってきた。許して欲しい。