震災以降、あまり原発について言及していなかったが、このところの地下貯水槽からの漏えいが気になったのでちょっとだけ。
「高レベル滞留水の貯蔵及び処理の状況」がプレスリリースに載っていた。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu13_j/images/130410j0401.pdf
仮設の「蒸発濃縮装置」では処理し切れない水を、仮設の「多核種除去装置」で処理した「処理水」が仮設の地下貯水槽から漏れ出たのだが、「処理水」でも自然界に放出できないほどの汚染濃度のため、敷地内を埋め尽くすごとく建てた仮設のタンクで保管するのだという。
発電所敷地に限りがある以上、この方法が破綻することは素人が見ても分かる。今回の漏れ対応でタンクを増設するというが、それは場当たり的な対応以外の何ものでもない。夏祭りだけなら仮設トイレでもいいが、毎日イベントがあるなら、きちんとした常設トイレが必要なのと同じなのは、子供でも分かろう。まさにトイレ無きマンションそのものである。
40年かかるという廃炉作業を、まさか仮設プラントで乗り切ろうなどとは思っていないよね?!それとも地下貯水槽は常設トイレのつもりで建設した?写真に「コンクリート工」と書いてあったのはそういうつもりの表れ?
破綻せず、収束させる取り組みをしないと、本当にヤバい状態になってしまう。これからもプレスリリースを確認していかないと。