またまた香港に脱出してきた。
深センが嫌いというより、右側通行がイヤなので安心できる左側通行の香港で散策したいだけだ。
今回は午後出発だったので羅湖イミグレ通過が13時過ぎとなり、香港島のみの散策に限定した。
特に何も買わなかったが、毎度おなじみとなったCausewayBayの「そごう」に立ち寄り、そのあたりから2階建て路面電車の「トラム」に乗車してみた。
行き先表示は「跳馬地 Happy Valley」となっていた。どこだか分からんが「なんとかなるだろう」と乗車して2階へ。
しばらく乗っていると「なんか見覚えのある景色...」になってきて「そごう」前に戻ってしまった!慌てて2ドル支払って降り、反対側の「上環」行きに乗車した。これなら大丈夫だろう。
料金は2ドル(約20円強)。子供と65歳以上は1ドル。
お金は運転手脇の収受箱に入れる。オクトパスカードでも乗れる。チャージはできないと思われる。
トラムからの景色は高さがあるだけに良好で、クーラーも無く暑いが風が抜けるので気持ちはいい。
両サイドにあるストリートを見ながらどんどん進行!路面電車だから当たり前だが本当に道路の真ん中に線路がある。
車内放送は無いので、どこで降りるかは地図と景色から判断するしかないが、あいにく私は地図を持参していない。位置関係は頭に入っているし、1月に「そごう」から中環まで歩いた実績もあるので大丈夫かと思ったのだが、歩いた道とトラムの路線が微妙にズレているためよく分からない!
最終的に終点の上環まで乗ってしまい、展望台行きピークトラムの駅近くは大きく過ぎてしまっていた。
商店の入口にはホンモノの招き猫が!猫背でちょこんと座っているのが可愛い。
メレ子さんのブログのマネをすれば
招き猫「あんた、どこ行くの?そんなに汗かいてたいへんだね。」
いちけん「いえいえ、たいしたこと無いです。ピークトラムの駅はどこですか?」
招き猫「あたしゃこの店専門だから知らないよ。それにしても暑苦しい男だね...」
いちけん「...」
ってな感じ?!
仕方ないのでミッドレベル(半山)行きのエスカレータ連発地帯を通過した。
午前10時までは下り専用らしい。
下にはゴチャっとした街が広がっている
ここだけなぜかZ状に屈折している
最上部からピークトラム駅を目指して歩いた。しかし山肌を縫うように走る道を歩くので方向感覚がズレてしまい、狙いよりも少し標高の高い所に到達してしまった。
仕方なく、最大の武器である地理的なカンを頼りにズンズン歩くと、果たして見事にピークトラムの駅に到達した。
仕事の能力は低いが、この地理的感覚は親からもらった貴重な能力として私の人生で大いに役立っている。感謝感謝感謝。
さて、ピークトラムの駅は観光客で大混雑であった。私も観光客の端くれであるので文句は言えないけどね。約1時間待ちで展望台入場券付チケットを56ドル(700円弱)で購入し、2両編成のワイド車両に乗り込んだ。
路線はかなり急な勾配もあり、車内通路は踏ん張りやすいように波形がついている。
途中にカーブがあるため普通のケーブルカーとは異なり、中間地点ですれ違うだけではなく、ある程度の区間は中央の線路を共用して変則3線軌となっていた。こういうところはマニアしか見ないかもしれないけどね。
ピーク展望台からの眺めはもう言うこと無し。ぜひ実際に観に行って感じてもらいたい。
デジカメの2秒タイマーはこういう時に使うのか...
一応、動画をば。
夕暮れとともにどんどん変化する夜景にみんなウットリとしている。男一人の私はウットリする相手もいないが満喫できた。
動画:さっきとは景色が違うように見える。
帰りのピークトラムも乗車まで30分以上を要し、結局降りてきたら20時を過ぎていた。並び始めてから3時間もかかったことになる。
フェリーに乗ろうかと思ったが時間も遅いので中環駅まで歩いて地下鉄に乗った。
羅湖駅へ向けて2回乗換えて最後まで座れず疲れ果てたが何とかイミグレ通過して再び深センへ。やっぱり空気が違う。何か微妙な空気だ。
地下鉄に乗った。「単程票」というコイン形式のICチケットを購入して乗るが、このコインは出る時に自動改札へ投入して回収される。
裏面
22時ちょっと前に1つ目の国貿駅で下車。金光華デパートはまだ営業している!(何時まで営業してるの?)のでパン屋で夕食を購入した。
「3つ買うと1つサービスだよ!」と叫んでいるようで、私が3つトレイに載せていると無理やり必要無いパンを載せてこようとする。
「要らないよ!」
と言うと急に不機嫌になり、拒絶しても無理な勢いでサービス品を押し付けられた...
10分後、ようやくホテルの部屋へたどり着いた。長い一日だった。