返事が良いのも考えモノ？

私はこれでも体育会系出身(高校までだが...)なので、上下関係などにはこだわりがある。と言っても、自分が目上の人に接する時限定であるが。

呼ばれたら大きな声できちんと返事をして、相手の目を見て話しを聴く。これが基本である。幼少時代、母方の祖父に厳しく躾けられたことが根底にあるのだ。

兵隊(陸軍)にも召集された明治生まれの祖父は、その頃の人としては珍しく先進的で、いつもは非常に優しいのだが、ひとたび道に外れた行為をすると、それはそれは厳しかった。
確か高校の時だから祖父が亡くなる１～２年ほど前だったが、腹ペコの私は電子ジャーの中に残っていたご飯をしゃもじで茶碗へ移すのが面倒で、箸をそのまま突っ込んで茶碗へ移しかえていた。そこを祖父に見つかり、
「お櫃に箸を入れるとは何事だっ」
とカミナリを落とされたのだ。(ゲンコツ付：涙)
私は正直、お櫃に箸を入れてはいけないことをその時まで知らなかった。だが、祖父のカミナリでそれを知ることができた。その時は痛くてそれどころではなかったが、今となっては、ありがたかったとしか言いようがない。

そのような環境で育った私だから、基本的に先輩に呼ばれたら元気良く返事をする。今日はそこを同じグループのサブリーダーに指摘された。
「いちけん、大丈夫か？ハイ、ハイと元気良く答えるのはいいけど、がんばりすぎてないか？もっとテキトーでもいいんだぞ！」
心配して下さったのである。ありがたいことである。
昨日も先輩から、もっと力を抜いていいんだよ！と言われ、今日はがんばるな！と言われ、まったくもってありがたい。
もちろん、再発したら戦力ダウンになるからという理由もあるかもしれないが、みんな私のことを気にかけてくれているだけで幸せである。

しかし冒頭に書いたように、私が「ハイッ」と元気に答えるのは性分なのである。もちろん、気合いが入っているから鬱には良くないのは分かっているが、これを修正していくのは至難の業である。でも確かに気合い入れ過ぎると反動が来るから、これからは意識して元気度合いを下げて活動してみようと思う。