Sealionsバレーボールクラブ

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硫黄島からの手紙

2007-01-29 23:35:40 | その他
仕事が早く終わったので、「硫黄島からの手紙」を観てきた。

クリント・イーストウッド監督作品だが、全編日本語である。(米兵がしゃべるのはもちろん英語...)
2部作の前作である「父親たちの星条旗」とはだいぶ趣きを異にしている。もちろん舞台は硫黄島で、シチュエーションは米軍上陸作戦であるのだが、完全に日本側視点から描いている。しかも日本語でだ。今までこんなアメリカ映画があったろうか?

ハリウッド映画といえば、勧善懲悪、自然の脅威を人間の力で抑え込むなど、単純化されていてつまらないと私は感じているのだが、今回のこの2部作は人というものの心理を描写していて、非常に新鮮であった。
心理描写という点では、「誰も知らない」や「花よりもなほ」で有名な是枝監督の作品が個人的には優れていると感じているが、それにはもうちょっと及ばないかな?という感じ。
個人的にはもっと各人の心理をもっと深く掘り下げて描いて欲しいのだが、今回の2部作の時間的な制約のもとではこれ位が限度だろう。3時間を超える大作であればそれができるのにと残念である。
(ちなみに、私はハリウッドホラーが大嫌いである。おどろおどろしい描写をすれば怖いとでも思っているのだろうか?それは表面上の怖さに過ぎない。本当に怖いのは、見えないものが襲ってくることである。そういう観点からすると、エイリアンシリーズなどは、2や3などより、1での「エイリアンが出てこない」シーンが一番怖いのである。だが、どうやら製作側はそういうところが「分かってない」ようである。非常に残念なことである。)


時代考証面では、栗林中将が乗ってきた飛行機は一式貨物輸送機(キ56)だろうか?川崎飛行機が開発してパレンバン降下作戦の落下傘部隊母機として有名だが、大きさ的にはロッキード414-56「ハドソン」哨戒爆撃機から後方上部旋回機銃を取り外した形にも見える。日本機には双垂直尾翼機はあまり無い(九六陸攻は有名だが)ので、それ位しか思いつかない。(「ハドソン」はB17Eとともに立川飛行場に置いてあったので、出てこないと思われるが...)
あと、飛行場に置いてあった戦闘機は零戦五二型であろうか?あっという間に画面が流れていってしまったので、詳しく観察する余裕が無かった。が、当時は八幡部隊(横須賀空)が進出していたはずなので、おそらく零戦だと思われる。
陸軍と海軍が一緒になって戦っていたり、指揮系統が統一化(まぁゴタゴタはあるが...)されていたり、海軍士官が陸軍兵を斬ろうとしたりするのは、ちょっと違和感も感じたが、実際はどうであったのだろうか?まぁあまり詮索しすぎてもね。

とりあえず見ごたえはあった。本当はもっと早く観たかったのだが、いろいろあって遅くなってしまった。でも観ることができてよかった。


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